
「ブランチ」のコーナーでご紹介した豆腐もお茶も中国が発祥ですが、もうひとつ、忘れてはならない中国生まれの食べ物が、「餃子」(ぎょうざ)です。
その歴史は非常に古く、紀元前6世紀ごろの春秋時代にはすでに食べられていたのではないかといわれています。
庶民の食べ物として餃子が広く親しまれるようになったのは、唐の時代(618〜907年)に入ってから。ただし、このころはまだ「餃子」という名前ではなく、「角子」や「扁食」と呼ばれていました。はっきりと「餃子」という名が登場するのは、明の時代(1368〜1644年)になってからのことです。
中国全土で食べられていますが、小麦粉から作る皮に包まれる具(あん)は地域によってさまざま。海に近い場所ではエビやほたて貝柱などの海鮮が加えられたり、豚だけでなく牛や羊の肉を使ったり…。各地で、その土地の風土にあった食べ物として定着していきました。
中国では、ゆでていただく水餃子か、せいろで蒸していただく蒸し餃子が一般的です。一方、日本では、焼き餃子が最もポピュラーな食べ方。日本で餃子が広まったのは、第二次世界大戦後。中国で餃子の味を覚えて引き揚げてきた日本兵が、見よう見まねで作ったのが始まりといわれていますが、水餃子や蒸し餃子ではなく、油をひいて焼いたものに耳目が集まりました。パリッとした皮の食感や香ばしさが日本人の好みに合ったのでしょう。以降、日本で餃子といえば焼き餃子を意味するほどになりました。
さて、今回は、その餃子をはじめ、肉まん、焼売などの点心が取り寄せられるお店を、「日本三大中華街」がある横浜、神戸、長崎からご紹介します。大陸気分が味わえる水餃子や蒸し餃子と、日本でアレンジされた焼き餃子を食べくらべてみてはいかがですか?

(更新日:2007年01月06日)
編集協力:三菱商事

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