
オイルマネーが流入し、史上空前のバブル景気を迎えているドバイ。おそらく今世界で最も活況を呈している町のひとつだろう。
ここは建設ラッシュの真っ只中。リゾート・ドバイのシンボルであるヨットの帆の形をしたホテル「バージュ・アル・アラブ」がかすんでしまうくらいインパクトのある建物がいくつも建設されている。2008年には、238階建て高さ800メートル以上という世界一のっぽの「バージュ・ドバイ」が完成予定。ほかにもディズニーランドの100倍というアミューズメントパークや世界初の海中ホテルなど、世界の度肝を抜くような建物が続々と完成する予定だ。
最近、話題を呼んでいるのが、ドバイ初のスキー場「スキー・ドバイ」。雨さえほとんど降らないドバイに、もちろん雪なんて降るわけはない。巨大な室内人工スキー場だ。うわさによれば、場内を冷やすだけで2カ月半もかかったという。連日45度を超す温度と強い日差し、80%を超える湿度。いくらなんでも砂漠にスキー場を造ることはないだろう、とも思うのだが、それをやってしまうのがバブル絶頂の今のドバイ。いったいだれがスキーをするのか? とも思うのだが、新しいもの好きのドバイ人たちでけっこうにぎわっている。
建築ラッシュは陸だけにとどまらず、海にまで向かっている。ドバイの沖合いには、ヤシの木の形をした3つの人工島造成計画が進行中だ。「パーム・アイランド」と名付けられたこの島は、宇宙からでも裸眼で確認できるほどの巨大なもの。第一弾の「パーム・ジュメイラ」はいよいよ2006年完成予定だ。ここには30〜40軒のリゾートホテル、ショッピングセンター、2千軒の別荘ができるという。その別荘のひとつは、サッカー英国代表をひきいたベッカムが購入したと伝えられている。
シェイク・ザイード・ロードやアル・ジュメイラ・ロードを車で走って見れば両脇は工事中だらけ。いたるところで工事をしている。今まで「デザートビュー」ということで、砂漠の眺めを売りにしていたリゾートホテルの客室は、「これではアンダーコンストラクション(工事中)ビューじゃあないか!」と揶揄(やゆ)されるほど。窓を開けたら、すぐ目の前がビルの建設現場では、リゾート気分も台無しだ。しかし、夕暮れ……工事を終えて静かになった砂漠に、クレーンのシルエットが林立するさまは、今のドバイをもっとも端的に象徴する風景であるといえなくもない。
(更新日:2006年08月14日)
Passion from around the World
ドバイから、気になる都市情報をお伝えします。
編集協力:三菱商事
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。