
中国東北地方・遼東半島の最南端に位置し、東に黄海、西に渤海を望む港町・大連。日本をはじめ多くの外国企業が進出する東北地方を代表する経済先進地域であり、その繁栄ぶりから「北方の香港」と呼ばれる。19世紀後半、不凍港を求めて南下したロシアにより建設され、約40年間日本の植民地でもあった異国情緒たっぷりの街だ。
大連は服飾産業の街としても知られている。毎年9月上旬に行われる「大連国際ファッションまつり」には、国内外のファッションメーカーによる展示会が多数開かれ、市内各所でファッションショーやイベントが催される。その時期、観光客もどっと押し寄せる。
街を華やかに彩るのは、長身でスタイルのいい中国人モデルたちだ。魅力的な彼女たちの多くは、大連市郊外のビーチリゾート・金石灘にある大連モデル芸術学校の同窓生だという。
近年、パリコレにもモデルを送り、世界のファッション界に躍進著しい中国では、全国各地にモデル養成校ができている。なかでも1993年創立の大連モデル芸術学校は、中国初の国家公認のモデル養成校だ。全国からモデルを夢見る少女たちが入学してくる。16歳から18歳までの3年間を過ごす。全寮制で、キャンパスにはレッスン用のダンスフロアや巨大な劇場などが完備している。
学科はファッションショーや広告、雑誌のモデル養成コースに加え、旅行業やホテルのサービスとマネジメント、美容コースまである。それぞれのコースに沿った実技の勉強のほか、法律、英語、数学、コンピュータなどを学ぶ。卒業生は専業モデルエージェンシーや広告業界、エアライン、ホテル、旅行業といったサービス業全般だ。男性生徒も若干名在籍する。
同校の学長は日本留学中にモデルをしていた于梅さん。中国人プロモデルの草分けで、帰国後、同校を創立した。
同校は、積極的に外部からの見学者を受け入れている。人から見られることも彼女たちにとっては勉強だからだ。ただし、個人客は受け付けていないので、団体見学で旅行会社に事前に手配してもらうことが必要だ。実際、毎日のように国内外から多くの見学者がツアーバスでここを訪れている。モデルウォークやバレエのレッスンに打ち込む中国のモデル志願少女たちの真摯(しんし)な姿を見ることができるだろう。
(更新日:2007年01月24日)
編集協力:三菱商事

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