朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

地球発

  • 世界の都市だよりTOPへ
  • バックナンバー

世界の都市だより

「世界」を知るナース デュッセルドルフのひと

ライン川のほとりに位置するデュッセルドルフは、各国の企業が拠点を置くドイツ有数の工業都市。国際色ゆたかで、人口57万人のうち外国人の居住者は9万人を超える。200以上のバーやレストランが軒を連ね、「世界一長いカウンター」と呼ばれる旧市街のボルカー通りを夕暮れどきに散歩すると、ビールをくみ交わす人々の顔の色や目の色、そして飛び交う言葉がさまざまなことに気づかされる。

街外れの病院で新人看護師として働くモニカさん(23)は、20年前に一家でこのまちにきた小柄で愛らしい笑顔のポーランド移民。仲よしの同僚、ラウラさん(21)はドイツ、フランス、スペイン人の血筋をひく金髪のドイツ人だ。

物心ついたときにはドイツにいたモニカさんは戸惑うことなく生きてきたが、人生の大半をポーランドで過ごした祖父はうまくなじめず酒に溺れる日々が続いたという。祖父を見て育った彼女は、移民の心を理解し、沈んだ気持ちを救う看護師になれればと、自然治療を学びボランティアしている。

6人兄弟の長女・ラウラさんは現在兄とふたり暮らし。両親は大草原に憧(あこが)れ馬を買って幼い弟と妹を連れて国をあとにした。もうひとりの兄はイスラム教に改宗、妹はトルコ人と結婚しそれぞれまちを出ていった。自由な家風で育った彼女はドイツ語の他に英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、アラブ語を操り、外国人の患者にも友達のような口調でアドバイスする。

「前向きに生きないと病気に負けるわよ」

今どきの髪型やメイクでおしゃれして、お気に入りのパーカー姿で仕事をする彼女たちは、患者と友達のように接している。車イスの患者を院外のバーに連れ出して注意されたこともあるが、看護師長は「あのふたりは患者さんやその家族からとても人気があるんですよ」と話す。そんな人気者が担当する患者の回復は早いようだ。

「この病院ではさまざまな国籍の患者さんに接するわけですが、純粋な意味でドイツ人である私には気が付かない、細かい変化にも対応できているようです」

多国籍化がすすむまちデュッセルドルフ。ここでは、純粋なドイツ人こそ変わらなくてはいけない時期に達しているのかもしれない。

(更新日:2006年10月16日)

Passion from around the World
デュッセルドルフから、元気になる都会での過ごし方をお伝えします。

編集協力:三菱商事

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。