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忙しくてもお金がなくても楽しめるのがご近所社会見学。知ってはいても見たことがないあの場所を訪れてみよう。今回は、「国立国会図書館」をぶらり見学。
国立国会図書館とは、国会に属した、基本的には国会のための図書館である。
もうひとつの顔である、日本で唯一の国立図書館・納本図書館が主題だと思い込んでいたのだが、名前を見ればなるほどそうだ。国会関係の調査や資料提供は年間4万5000件に上り、専用の部屋もある。じゅうたんは赤なのか、ソファはふかふかなのかなど、いろいろ気になるが、一般客は立ち入れない。
「今年はたとえば、成人年齢に関する案件が多くありました。各国の制度を調べる、といったことで」
案内係の方が教えてくれた。彼らもまた、国会職員なのだそうだ。
というわけで今回は、知っているようで基本から知らなかった、国立国会図書館の見学だ。
「では、時間になりましたので始めさせていただきます」
時刻は午前10時。静まり返った新聞資料室に職員の小声が響き、配布資料をめくる。
まずは、隔週金曜に開催される「調べ方ガイダンス」に参加した。レファレンス業務に携わる職員が、人物の没年や市場動向など、毎回異なるテーマに基づいてその「調べ方」をレクチャーするというもの。今回のテーマは「新聞の写真を調べるには」。
新聞に掲載された写真を調べたいと思ったとき、記憶があいまいだったり、周辺情報も得たかったりという場合は図書館が便利。同館の新聞資料室は、日本語7500タイトル、外国語1500タイトルの新聞を原紙や縮刷版、マイクロフィルムなどで所蔵している。本日はデータベース検索と、参考図書での調べ方を学ぶ。
まずはデータベース検索を学ぶため、「太陽の塔と新幹線が同時に映っている写真」を調べるというお題が与えられた。これなら簡単。机上のパソコンで、新聞社の写真データベースをいろいろ呼び出し、「太陽の塔」「新幹線」「写真」と入力、検索キーを押す。
「該当がありません」
あら?
あせっていると、後ろに控えていた職員が小声で「写真データベースなので、写真というキーワードはいらないです」とささやく。おっと、「写真」を削除、検索!
今度はヒットした。今年6月に掲載された、0系新幹線が太陽の塔の前を通過していくという絵になる構図だ。
お次は「新聞記事検索」にもトライ。こちらは縮刷版などのデータベース上を検索するもので、ヒットすれば写真だけでなく、添えられた記事も読むことができる。
続いては参考図書での調べ方。お題は「91年の雲仙普賢岳の噴火写真」だ。
最初に、同館作成の新聞切り抜き資料を見る。48年から92年にかけて、国内の主要新聞をテーマ別にスクラップしたもので、噴火後の報道の推移なども見られる。ちなみに92年で辞めてしまったおもな理由は、人手不足らしい。
もうひとつの参考図書は、報道写真集。各新聞社作成のものに加え、写真集の情報を集めた「画集写真集全情報」というのがあるのは初めて知った。
「というわけで本日は以上です」
参加者からため息が漏れた。おそらく全員が素人の参加者に30分という時間はあまりに短く、専門家が作成した資料は充実しているが詳細すぎた。何か質問は、という言葉に、分類システムや検索方法、肖像権などについて矢継ぎ早に参加者から手が挙がった。
(回答は本文最後にて)





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