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カリフォルニアが、今、面白い。有名なテーマパークやショッピングだけではない、新たな魅力を体験する旅を2回にわたってご紹介。今回ご案内するのは、旬の食材やワインを最新スポットで味わう、体と心に効く旅。
「ファーム・トゥ・フォーク Farm to Fork(農場から食卓へ)」という言葉をご存じだろうか?地元の食材を食卓に、という「地産地消」にも通じる考え方だ。輸送距離や時間が縮まるため安全度が上がり環境負荷は減る。何より、新鮮で旬な食材はそれだけで十分なごちそうだ。
独自の自動車排ガス規制を目指すなど、カリフォルニア州はエコ意識の高い土地柄。オーガニックマーケットも各地にあり、有機野菜や近海もののシーフード、放し飼いされた鶏、牧草飼育の牛肉などヘルシーな食材を提供する「ファーム・トゥ・フォーク」を実践するレストランも多い。いくつかご紹介しよう。
例えばロサンゼルス近郊・パサデナの「パークウェイ・グリル」では、ウッドオーブンでグリルした魚や自家製パスタに加えて、併設のオーガニック菜園で収穫したハーブや野菜が食卓を彩る。
また西海岸のリゾート地、サンタバーバラに近いサン・イシドロ牧場では、併設のレストラン「ザ・ストーンハウス」と「プロウ&エンジェル」がファーム・トゥ・フォークを実践。自家菜園のオーガニック・ハーブや野菜を使った料理が味わえる。
サンフランシスコ近郊、ソノマ・カウンティのサンタローザにある「ザズー・レストラン&ファーム」もおすすめ。一帯はワインの産地で、ご当地ものにこだわったワインリストは評判。もちろん食材も地元のもの中心だ。
ここで挙げた3つのエリアは、車で巡るのも楽しい。全長600キロあまりのロングドライブだが、西海岸らしい海沿いの起伏に富んだダイナミックな風景が楽しめるので、部分的にでも挑戦してみる価値ありだ。
スタートはロサンゼルス。ダウンタウンを北東に進むこと約15キロ、大学や美術館が並ぶアカデミックなまち・パサデナに着く。20世紀初頭、アメリカで盛んに作られたアーツ&クラフツ様式の名工・グリーン兄弟の建築群は必見。代表作「ギャンブルハウス」は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でドクの家として登場し、一般公開もされている。
散策のあとはいったんロサンゼルスに戻り、カリフォルニア・ハイウェイ1号線、通称パシフィック・コースト・ハイウェイに乗ろう。ヤシの並木が続く海沿いの道を走ること約2時間、南欧風リゾート地、サンタバーバラに到着だ。1780年代にスペイン人が入植したまちには、今もスペイン風の建物が点在し、マリンスポーツやショッピングも楽しめる。
映画のような西海岸の風景を満喫したあとは、さらに北へ。ハイウェイ沿いには、スタインベックの小説の舞台となったモントレー、そこから先、こぢんまりとした芸術家の街・カーメルへは、海岸線の風光明媚な景色が魅力のドライブルート、17マイル・ドライブなど見どころが点在するので、途中、1〜2泊しながらの旅もおすすめだ。

ハイウェイ1号線をさらに北へ向かえば、そこはサンフランシスコ。ここから内陸へとハンドルを切り、カリフォルニアワイン発祥の地、ソノマへ向かおう。しばらく走ると見渡す限りのブドウ畑が広がり、ソノマバレーの入り口・サンタローザに着く。必見は'スヌーピー'作者の「チャールズ・M・シュルツ・ミュージアム」。原画や資料展示に加え、スヌーピーをモチーフにした迷路など遊び心満載の博物館だ。なおこのエリアにある多くのワイナリーでは試飲もでき、レストランも点在するので、ワインに目がない向きは、サンフランシスコ発着のツアーバスを利用するのも手だ。
道中のマーケットや畑、大自然の風景は「ファーム・トゥ・フォーク」な食事をさらに引き立ててくれるはず。カリフォルニアを目でも舌でも心でも味わえる旅をどうぞ。
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