ツボ押しやハリを使う伝統的なマッサージから最新の欧米式エステまで、あらゆる種類のリラクゼーションが楽しめるのは国際都市・香港ならではの魅力です。食で身体の中を整えたあとは、外からキレイと健康をお手伝い。健康は足の裏から、という考え方から生まれた伝統的な角質とりをご紹介します。
修脚、あるいは「
脚」。
耳慣れない言葉ですが、中国に古くから伝わる足裏の角質取り、足指の手入れのことで、上海に多く職人がいたことから「Shanhainese Pedicure(上海式ペディキュア)」などと呼ばれることもあります。足裏の角質を中国語では「死皮」といい、これを取るのは美容のためだけではありません。
「角質がたまると身体が歪む原因にもなり、偏頭痛や肩こり、腰痛などにもつながる可能性があります」(楊さん)。さらにウオノメや巻き爪などトラブルのある足だと、無意識のうちに痛くない場所を探しながら歩くので、結果的に身体を歪ませるとも言われています。
この角質取りの名人として知られるのが、現在マンダリン・オリエンタル香港で施術を行うサミエル・ソー(SamuelSo:蘇長發)さんです。同じく名人として名をはせた父や兄について18歳から修業を積み、現在は父の後を継いで施術を行うサミエルさん。1カ月先まで予約が埋まるというその実力を体験させてもらいました。

足湯に5分ほどつかって皮をやわらかくしたあと、施術の開始。刃物職人に特注した専用の道具を駆使して、かかとや足指の角質を取っていきます。削るというよりはこそげ落とす感じで、痛くもくすぐったくもなく、施術されているのかどうかも見ないとわからないほど。50分ほどかけて、足指の爪の甘皮や巻き爪のケアが丁寧に行われていきます。
終了後、触ってみてびっくり。皮膚が柔らかくつるつる、赤ちゃんの肌のようです。さらに立つのも歩くのも楽になり、足裏がぽかぽかに。
「1回やれば2カ月ほど持ちますが月1回のケアが理想的。定期的なケアで健康な足になります。乾燥しすぎると角質が増えるから気をつけて」とサミエルさん。この名人技、早めの予約でぜひお試しを。

ホームページ(英語)http://www.mandarinoriental.co.jp/hongkong/
住所:
中環干諾道中5號
マンダリンオリエンタル香港2F
電話:
2825-4800(ホテル代表2522-0111)
FAX:
2810-6190
営業時間:
8:00〜19:00(日曜休)
※カードOK
※Shanhainese Pedicure(上海式ペディキュア:約55分)550香港ドル
※マンダリン・バーバーでの修脚職人は、サミエルさんのみ。24階の「「The Mandarin Salon」でも対応可。

香港旅行で元気に、そしてキレイになれる秘訣(ひけつ)として楊さんはこんなことも教えてくれました。
「ありがとうをたくさん言ってください。香港の人は他人だけでなく夫婦間、親子間でもありがとうときちんと言います。気持ちよく過ごしていつも楽しくいられるのも、元気でキレイになる方法ですよ」。Thank you(サンキュー)、唔該(ムコーイ=広東語のありがとう)、ありがとうの一言で、夫婦仲よく気持ちよく過ごして、香港を満喫してみてはいかが?


楊 さちこ(よう・さちこ)
南京中医薬大学教授。1961年、大阪生まれ。中国・広州で中国語を修学中ストレスなどで体調を崩した際に、烏骨鶏のスープといったふだんの食事から元気を取り戻した体験が中医学を学ぶきっかけとなり、中医学博士になる。日本におけるアジアンコスメのブームを作った人でもある。現在は南京中医薬大学で教鞭(きょうべん)をとるほか、アジアンコスメなど漢方美容の普及にも精力的に取り組み、最近ではセブンイレブン北京との共同開発ブランド「シノワプリュス」が北京限定で販売開始、多忙をきわめている。著書に「楊さちこの漢方美肌生活」(めこん)など。
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