ホテルのラウンジでお酒を楽しむのもすてきですが、夜景の美しいオープンエリアでビールやカクテルを飲みながらレース観戦ができる競馬場も、香港ならではの大人の夜遊び。香港では香港ジョッキークラブのメンバーであることがステイタスシンボルの一つで、ウィリアム・マークさんもメンバーだそうです。おしゃれに着飾った馬主やセレブリティ、パーティー好きな欧米人に交じり、馬券を買わなくても楽しいひとときが過ごせる大人の社交場「ハッピーバレー競馬場」をご紹介しましょう。


香港の競馬が始めて開催されたのは1846年のこと。現在はシャティン(沙田)とハッピーバレー(
馬地)、2カ所に競馬場があり、毎年9月から翌年7月上旬にかけてレースが開催されています。今回はおもに水曜の夜、ナイター競馬が開催されるハッピーバレー競馬場へ出かけてみました。
カジュアルに楽しむならドレスコードがない一般席エリアへ。10香港ドルの入場料を払って「Gゲート(公衆席入口)」を入るとすぐにビアガーデンがあります。ビールやスナックを片手に立っているすぐ横を馬たちが駆けぬけ、迫力満点。競馬好きでなくても、馬との距離の近さに思わず声を上げて応援してしまいます。
コースのすぐ横にあるパドックでは、さらに馬に近づくことができます。馬の鼻息がかかるほど近くで見ることができるのは、ハッピーバレー競馬場の魅力のひとつ。パドック周辺に集まる馬主や香港のセレブリティ、芸能人たちを見るのも楽しみです。

疲れたら、観戦スタンドでワンタンめんなどの点心をいただきながらひと休みするのもよし、高いテラスから競馬を眺めてみるのもよし。特に、テラス席にあるバーベキュービュッフェ「馬房彎露台(Stable Bend Terrace)」はおすすめスポット。心地よい夜風に吹かれて、その場で焼かれる串焼きや魚介類のバーベキューをいただきながらレースを観戦したり、併設カウンターで馬券を買ったり。人気のビュッフェだけに事前予約をおすすめします。
馬券購入は出走プログラムを参考に、専用マークシートに記入して10香港ドルから専用カウンターやマシーンで購入します。馬券の買い方説明書も用意されています。

なお、旅行者でもパスポートを持参し、「Eゲート」で100香港ドルのツーリストバッジを購入すれば、ジョッキークラブメンバー専用エリアに入ることができます。軽食をつまみながら空調が効いた部屋で馬券を購入したり、競馬を観戦したり。専用係員が丁寧に馬券の購入方法を教えてくれ、馬券は専用カウンターにて購入・払い戻しができます。このときの服装は、スマートカジュアルで。この専用エリアに入場できる送迎つきの競馬観戦ツアーもあります。

最後にご紹介したいのは、入場しなくても競馬が見られるラウンジ&バー「Adrenaline」。CゲートとDゲートの間、歩道に面した入り口をくぐると、ファッションショーなどのイベントでも使われるオシャレな店内へ。カウンターやソファ、テラスで、大切な人と特別な香港時間を過ごしてみては。

馬地馬場;Happy ValleyRacecourse)
住所:香港
馬地體育道1號
電話:2966-8111(代表)
※レース開催期間中の主な水曜19:00前後〜23:00、土曜もしくは日曜(月1回程度)12:00〜18:00
※レース日程予定表(英語)
http://www.hkjc.com/english/racing/Fixture.asp
※料金:一般席席エリア入場料:10香港ドル、メンバー専用エリア入場料100香港ドル(ツーリストのみ<パスポート持参>/特別レース日は150香港ドル)
BゲートHappy Valley Stand 3F(電話2966-7291)
ビュッフェ料金一人350香港ドル ※2名以上から利用可
http://www.hongkongjockeyclub.com/english/come_racing/happy_3.asp
BゲートMembers Stand3 8F(電話2723-1808/2316-2152)
Pavilion Stand 2F&3F(電話3690-3690;予約受付は月〜土曜11:00〜21:00)、営業は毎週水曜18:30〜翌0:00、ビール各種68香港ドル〜、カクテル各種60香港ドル〜、グラスワイン78香港ドル〜(テラス利用は別途料金が必要、受付で確認を)
http://www.hkadrenaline.com/
競馬観戦ツアーについては香港ジョッキークラブ公式ウェブサイトやホテルで確認を。
http://www.hongkongjockeyclub.com/english/come_racing/oversea_4.asp
シャティン(沙田)競馬場で毎年12月に開催されるG1レース、「キャセイパシフィック香港国際レース」は今年は12月9日(日)に開催。国際色豊かなレースがくり広げられる。詳細は、8月下旬頃にキャセイパシフィック航空のウェブサイト上で発表予定。

ウィリアム・マークさんは、「食べる」ことについてこんな話をしてくれました。
「香港の人は、おいしいものを大勢でにぎやかに食べることも大好きです。食事とは、すなわち療治であり養生でもあるんです。身体にも心にもね」。
そのお隣で「ゆうべは、彼が鶏肉の料理と魚の料理をささっと作ってくれました」とほほ笑むウィリアムさんの奥様。家族や仲間と楽しく食事をすることは心と身体を健やかに保つ香港の人々の生活の知恵。健康や元気のため、そして心のために香港の食を楽しみ、元気をもらってみてはいかが?


麥燿堂(唯靈;William Mark)
フードジャーナリスト、Foody(フーディ=グルマン)。中国・順徳出身。子供のころ、外食したものを「自分ならこう作ってよりよくするのに」との思いから、家の台所で自分なりに料理を始めたことがきっかけで、食に興味を持つようになる。1970年代から新聞でフードコラムニストとして活躍し、唯靈のペンネームで、「唯饕者靈」など著書多数。71歳になる現在でも新聞や雑誌の連載、テレビ出演を精力的にこなす。中国飯店協会から「中国美食家」に選ばれており、香港料理界に多大な影響を与えるFoodyの一人で、香港飲食業東主協會主席などを歴任するかたわら、レストランのフィードディレクター、フードコンサルタントとしても多忙な日々。「唯靈美食之旅」という会も主催、会員と共に順徳など中国南方のグルメツアーを行っている。
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