一滴たりともカニ汁をこぼさないのが、カニ食道の極みです。食べるからには徹底したいものです。 殻がやわらかな毛ガニは特別な道具はなくとも食べられます。
まずは足から。1本、1本、脚を胴からもぎ、折れた部分を口に含み、かみます。たわら状になっていて、両端が狭くなっている脚の部分を少しだけ歯でかみ切ると、中の身が出やすくなります。専用のスプーンなどを使っても良いですが、汁ごと身を吸い込むのがイチ押しです。
十分な吸引力があれば、中の身と汁が「ズボッ」と口に飛び込みます。この瞬間の達成感がたまりません。両側の脚を食べたら、次は胴体部分と甲羅のカニみそに進みます。
三角形のふんどしと呼ばれる部分を取ります。ここにもみそや脂が入っていますので、捨てないですすります。
ふんどしを取り去った穴に指をかけて、甲羅と胴体を「かぱっと」分離します。
次に甲羅に付いた口部分とそれにつながる胃を取り除きます。この時にも口や胃にまとわりついたカニみそを残さずしゃぶります。胴体部分はガニ(ぶよぶよのえら)を取ってから、左右半分に割ります。左右に割る時にみそがあれますので、こぼさないで甲羅に入れます。甲羅には一匹分のたっぷりのみそ。これが絶品です。
あとは胴体の身を食べるだけ。脚の付け根ごとに割ると、とても食べやすくなります。
450グラムのサイズを1匹も食べれば、大人1人が十分に堪能できること間違いなしです。
写真:八木澤 芳彦
(更新日:2006年07月27日)
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