朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

地球発

  • ニッポン再発見TOPへ
  • バックナンバー

ニッポン彩発見 こだわりの生産地

目からウロコの「うまいもん」情報が満載 Vol.04 白桃 遥か中国がルーツ 岡山の白桃

  • ページ1
  • ページ2
  • ページ3

 1875(明治8)年、中国から蟠桃(ばんとう)、天津水蜜、上海水蜜の3種の桃が日本国に伝わりました。この3種が日本の桃の源流となりました。
 古来より、中国でも日本でも、桃には霊力が備わっていると信じられてきました。3つの原種の桃には、それぞれ興味深い話があります。桃は「邪気を祓(はら)い不老長寿を与える植物」として大切にされてきました。

太古、天界には蟠桃園があった

蟠桃
ねじった座布団のような形の蟠桃

西遊記の中で桃が登場する場面、覚えている方も多いかと思います。斉天大聖・孫悟空が天界で担当していた職務が、この天界の蟠桃園の管理です。

3600本の蟠桃のうち、前列の1200本は3千年に一度、実をつけ、それを食せば仙人になる。真ん中の1200本は六千年に一度、実をつけ、それを食せば不老不死になる。一番奥の1200本は9千年に一度、実をつけ、それを食せば、未来永久に生き続けられる、とされていました。

孫悟空は番人でありながら、この蟠桃を盗み食いし、不老不死の肉体を手に入れたのです。この蟠桃、非常に数が少なく、恐らく、全国に多くとも2、30本しか残されていないと思います。

座布団をねじったような姿は異様ですが、濃厚でまったりとした味わいに驚かされます。流行のジューシーな桃ではないですが、比類なき不思議な魅力があります。

桃太郎伝説のモデル? 天津水蜜

天津水蜜
とがった先端部が特徴の天津水蜜

天津水蜜は戦前まで絶大な人気を誇った品種です。理由は特定できませんが、人気がなくなり、今ではほぼ絶滅状態です。岡山県農業総合センター農業試験場以外には、国の果樹試験場にしか残されていないようです。

先端部がとんがり、割れ目がはっきりした天津水蜜。おとぎ話の桃太郎の挿絵にぴったりです。岡山をはじめ、全国各地に桃太郎伝説は残されていますが、そもそもは、「桃を食べて若返ったおばあさんが子供を生んだ」というのが筋書きのようです。

それほど、古来より桃が持つ、アンチエイジング効能や回春効能に注目されていたのです。

岡山の桃、日本の桃の源流は上海水蜜

上海水蜜
日本の桃の源流となった上海水蜜

蟠桃と天津水蜜はほとんど絶えてしまいましたが、これと言った伝説が残っていない上海水蜜のみが、岡山の地で独自の発展を続けることになります。

※岡山県農業総合センター農業試験場にはこの3種を含め、およそ100品種、200本が育てられています。

次のページへ
バックナンバー

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox1.5以上、Macintosh Safari 1.3以上、Firefox1.5以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。