毎年、稲刈りのころ、長岡の人々は新潟の伝統野菜・肴豆(さかなまめ)を食べて、収穫を祝います。
北前船がもたらした関西の種、多種多様な新潟各地の固有種、さまざまな品種が交配することで、独自の進化を遂げました。特に長岡一帯は、豪雪多湿の気候と、信濃川がもたらす肥沃(ひよく)な土地が、長岡ならではの特徴ある個性的な野菜を数多く生み出しました。

第二次大戦前、日本各地には、日本の土地と気候の多様性にマッチした、地域特有の野菜がたくさん栽培されていました。
各地の歴史の中で、その土地と気候に適合した品種が、時間をかけて取捨選択され、さらに、絶え間ない改良が続けられた結果、固定品種として確立したものを今では伝統野菜と呼びます。
残念ながら、戦後の生産・流通効率最優先の農業のため、多くの品種がこの世から消えてしまいました。
おいしいけど傷みやすい。形がまちまちで規格を統一しにくい。栽培が難しいので兼業農家では作れない。さまざまな効率化の名のもと、多くの伝統野菜は姿を消しました。
最も有名な京野菜ですら、多くの品種はもう存在しません。伝統を重んじる京都ですらそんな状況ですから、ほかの地域での衰退は、目を覆うばかりです。


長岡野菜といえば、中島巾着(きんちゃく)なす(現在は長岡巾着と呼ばれる)、梨なす、神楽南蛮(かぐらなんばん)、食用菊など、細かな違いを考慮すれば、数えられないほど品種があります。
そもそも、農産物とは、同じ種を植えても、土地が違えば同じにはならないものです。同じ土地でも、作り手が違えば、同じにはなりません。土が違い、水が違い、空気が違い、お日さまのあたり具合も違います。
大豆はその典型で、全く違った品種のようになることが多々あります。
多くの大豆に共通する特徴、それは、枝豆として人気がある点です。おつまみとしてよく食べられる枝豆は、まだ成熟しきっていない大豆を収穫して、枝付のままゆでたものを指して言います。

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