朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

地球発

  • ニッポン再発見TOPへ
  • バックナンバー

ニッポン彩発見 こだわりの生産地

目からウロコの「うまいもん」情報が満載 Vol.07 長岡の肴豆 わずか1週間が旬の豆

  • ページ1
  • ページ2
  • ページ3

新潟人の「枝豆」道
少し未熟の8ミリの枝豆こそ、新潟人の好み

新潟では大量の枝豆が食べられています。ビールのつまみとしてはもちろん、女性がお茶うけとして食べるのも特徴です。

首都圏で人気がある枝豆は、実はかなり成熟していて、野菜というよりも、大豆そのものの味を出しています。品種により標準的な厚さは違いがありますが、こうした実の成長した枝豆の標準的な大きさは10ミリです。それに対して、野菜の甘さや香りを重視する新潟では、大きさは8ミリが標準です。

この2ミリの差が、新潟人の枝豆に対するこだわりを示しています。熟しきらないうちに収穫すると鮮度の劣化が早く、店頭に並ぶころには味が落ちてしまうため、生産地以外の人の口に入ることは、まずありませんでした。最近では、予冷施設が整った産地もあり、品質悪化を食い止めることができる場合には遠い市場にも並ぶようになりましたが、まだまだ伝統的な在来種の枝豆が産地の外に出ることは少ないようです。

長岡の枝豆のトリを飾る肴豆

ひとつひとつ、ていねいに収穫される肴豆
ひとつひとつ、ていねいに収穫される肴豆
サヤにおさまる豆の数はまちまち
サヤにおさまる豆の数はまちまち

在来種の多くは、それぞれの日照時間により開花・結実が起きるので、枝豆好きの長岡人は、順番にさまざまな品種の枝豆を楽しみます。その最終ランナーが肴豆です。

ずいぶん昔から、長岡の信濃川左岸、王寺川地区で栽培されてきましたが、最大の特徴は、毎年、稲刈りの季節、ほんの1週間の短い期間が旬だということです。あたかも、稲刈りの疲れを癒すため、収穫の神が民にくださったとしか思えない、比類なき美味な豆です。肴豆の体内時計は、稲刈りのころにおいしくなるように、花をつけ、実を充実させます。

正確なルーツはわかりませんが、昭和40年ごろ、秋田の男鹿半島に石油関係の仕事で出稼ぎに行っていた長岡人が、秋田から持ち帰ったのが最初との説が有力です。それ以前からあったとの説もありますが、いずれにしても、長岡の土地、それも田んぼに植えた肴豆だけが、芳香で甘く、美味な枝豆になります。

肴豆の命名は「ゆでる香りで酒が飲みたくなる」から?

肴豆をゆでる時に周囲に漂う香りは素晴らしく、その香りにつられて隣近所までが酒を飲みたくなるというのが、命名理由のようです。

新潟人は枝豆のネーミングに妙なこだわりがあるようで、他にも「いうなよ」(※あまりに美味しいから嫁にいうなよ、の意)、「共産党豆」(※意味はよく分かりません)など、さまざまなネーミングの豆があります。

前のページへ次のページへ
画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。