日本アルプスへの初見参が白馬岳であった人は少なくないだろう。高峰へ初めての人を案内するのに、好適な山である。大雪渓があり、豊富なお花畠があり、眺望がすこぶるよい。私の知人で、この頂上から生まれて初めて日本海を見たという人もある。
登りに変化があってしかも易しく、道も小屋も整っている。コースもいろいろあって、正面の大雪渓から登り、帰りは北行して白馬大池を訪うもよろしく、南行してわが国最高の露天風呂白馬E温泉に一浴するのもおもしろかろう。健脚の人は、さらに後立山連峰へ足を伸ばすもよし、途中から黒部谷へ下るのも興味がある。いずれにせよ、白馬岳は、槍ヶ岳とともに北アルプスで最も賑わう山である。
白馬岳は、西側の越中や越後側では、大蓮華山と呼ばれた。北に位置しているから雪が多い。その白雪に輝く山容が、日本海側から見るとW華の開花に似ていたからだという。信州側から仰いでも実に堂々とした貫禄を持っている。しかし私はこの山を東西の横から眺めるよりも、南北の縦から望んだ姿が好きである。縦から見た白馬岳は、横から見たのと、別人の観がある。東側が鋭く切れ落ち、キッと頭を持ちあげたさまは、怒れる獅子といった感じをいつも私は受ける。颯爽たる姿である。
この立派な山に、以前は信州側にはこれという名が無く、単に西山と呼ばれていた。それがいつ頃からか代馬岳と名づけられ、それが現在の白馬岳と変わった。代馬よりは白馬の方が字面がよいから、この変化は当然かもしれないが、それによってハクバという発音が生じ、今では大半の人がハクバ山と誤って呼ぶようになっている。この誤称は防ぎ難い。すでに膝元からして白馬村と唱えるようになった。
代馬岳という名の起こりは、山の一角に、残雪の消えた跡が馬の形になって現れるからであった。田植にかかる前の苗代iをする頃この馬の形が見え始めるので、苗代馬の意味で代馬と呼んだという。もう二十数年前、私の友人田辺和雄君が五月下旬、山麓へ行って、古老の話を聞き、その馬の形をつきとめてカメラに収めてきた。それは主峰よりずっと右に寄った小蓮華山の右肩のはずれの残雪の中にあった。小さな地肌の黒馬であった。 (後略)
※出典:深田久弥『日本百名山』(1964年新潮社刊)の朝日文庫版から再録

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電話:0261-83-3113
栂池ビジターセンター/小谷村
栂池ビジターセンターは、ゴンドラリフトとロープウエーを乗り継いだ、標高およそ2000メートルの高層湿原、栂池自然園の入り口にある(入園料300円)。園の面積は約100ヘクタール。園内には総延長5.5キロの木道が整備されており、一周の所要時間は3時間30分ほど。ビジターセンターでは、地域の歴史や文化、植物や動物の生態を地形模型などで説明。園内に咲いている花を案内するコーナーもある。レクチャールームでは、湿生植物や高山植物、北アルプスの生き物を紹介するスライドも上映される。
園内の木道は体の不自由な人や小さな子供の利用にも配慮し、一部でバリアフリー化されている。

| 所在地: | 長野県北安曇郡小谷村千国乙クゴ池128-33 |
|---|---|
| 営業期間: | 5月中旬〜11月上旬 8時30分〜16時20分(季節により異なる) |
| 料金: | 300円 |
| 交通: | JR大糸線白馬駅から栂池高原行きバスで30分、栂池ゴンドラリフトで20分、栂の森駅から徒歩5分、栂池ロープウェイで10分、栂池自然園駅から徒歩10分 |
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電話:0261-72-3745
おびなたの湯/白馬村
「おびなたの湯」は、松川に架かる二股橋の近くにある日帰りの露天風呂。施設は浴槽と洗い場と簡単な脱衣場だけだが、巨大な岩で仕切られた男女別の露天風呂からは、天候に恵まれれば唐松岳などが眺められる。一部にひさしがついているので、雨天時でも快適に入浴できる。湯は、pH11を超える高アルカリ性泉で、皮膚の古い角質を溶かす効果があるという。

| 所在地: | 長野県北安曇郡白馬村北城八方9346-1 |
|---|---|
| 営業期間: | 3月〜11月上旬 11〜16時(3月1日〜4月上旬) 10〜18時(4月上旬〜11月上旬) |
| 料金: | 500円 |
| 駐車場: | 25台 |
| 交通: | JR大糸線白馬駅から猿倉行きバスで10分、小日向の湯下車、すぐ |
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電話:0261-72-4691
ガストハウス リンデンバウム/白馬村
白馬岩岳スキー場のゲレンデの間近にあり、静かな林に囲まれたガストハウス リンデンバウム。中世ヨーロッパを彷彿させる建物は、スイス東部のスクオール地方にある「エンガディン博物館」を忠実に再現したもの。建物に入ると、漆喰の白い壁が目に入る。真鍮製のノブがついた木製のドアを開ければ、6部屋それぞれに異なる照明が灯り、随所にオーナーのこだわりが見える。

夕食メニューは、その日にとれた自家栽培の野菜や旬の素材などから決まる。手作りのパン、土鍋で蒸した野菜、自家製のピザと種類も豊富だ。てんぷらやきのこ汁といった旬の味も楽しめる。手足をほぐすリフレクソロジーサービスも用意される(有料)。登山後に泊まって、疲れた体を癒やしたい。

| 所在地: | 長野県北安曇郡白馬村北城11385 |
|---|---|
| 料金: | 1泊2食付1万500円 |
| 駐車場: | 10台 |
| 交通: | JR大糸線白馬駅から車で10分 |
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電話:0261-72-4515
グリンデル/白馬村
山小屋風の外観が特徴のグリンデルは、地元の人も利用するスモーク料理が自慢の定食屋。手頃な値段とボリュームたっぷりの料理が人気だ。ベーコン、ウインナーをはじめとした自家製のスモークは、オーナーが試行錯誤の末に考案した人気メニュー。食材に選りすぐったブタの肉を使い、塩分を控えるなど、健康面にも気遣う。店名はスイスの村・グリンデルバルトに由来。ハンバーグなどの定食も人気だ。

| 所在地: | 長野県北安曇郡白馬村北城8853 |
|---|---|
| 営業時間: | 9時〜11時30分(喫茶)、11時30分〜21時30分(食事、ラストオーダー20時45分) |
| 定休日: | 水曜(祝日の場合は翌日) |
| 駐車場: | 10台 |
| 交通: | JR大糸線白馬駅から徒歩10分 |
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電話:0261-72-3333
ふーみんの里白馬夢農場/白馬村
白馬みねかたスキー場の山頂で、春から秋まで自然散策を楽しめる「ふーみんの里白馬夢農場」。菜の花やラベンダー、ソバなどが植えられ、季節ごとに咲く花が楽しめる。園内には一周700メートルから1900メートルまで、時間や体力に合わせて4種類の散策コース(総延長約5000メートル)が整備されている。白馬岳や杓子岳、鑓ヶ岳を一望する撮影スポットとしても有名で、訪れる写真愛好家も多い。

| 所在地: | 長野県北安曇郡白馬村北城宮ノ入23574 |
|---|---|
| 営業期間: | 4月下旬〜9月下旬 |
| 営業時間: | 9〜16時 |
| 料金: | 500円(ラベンダー入りソフトクリーム付き) |
| 駐車場: | 100台 |
| 交通: | JR大糸線白馬駅から車で25分、八方バスターミナルから白馬駅を経由する送迎あり(7〜8月) |
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