日本山岳会発行の『山岳』第32・33・34号(1937・38・39年)に連載された、中島正文氏の「黒部奥山と奥山廻り役」と題する長文の記事は、登山をただスポーツとのみ見る人たちには退屈な読物かもしれないが、私のように登山をもっと広く考え、たとえ山へ行かなくても、書斎で山の本を読み山の由来を尋ね山を思慕することをも、山岳人の立派な資格に数えている者にとっては、まことに興味津々の有益な文章であった。
中島氏は黒部奥山の乏しい古記録・古絵図を蒐め、それを検討しておられる。それらの旧記類は大かた前田藩の藩主が越中の農民に命じて、自領内の黒部川源流の山々を探査させた結果であって、伝説や臆説を交じえず、実地の調査記録であるだけに信頼できる。ここに取り上げるのは、その中の鷲羽岳である。
北アルプスの山名は、立山、薬師、笠、槍などの著明なものを除くと、明治末年近代登山のパイオニアたちが、案内の猟師たちから聞いて名づけたものが多い。ところが鷲羽岳は、今から270年前、元禄10年(1697年)の奥山廻りの記録以来その名が現れているのである。当時は鷲ノ羽ヶ岳と言った。鷲羽岳と変わったのは文化年代(1804〜1818年)以後であった。
初め鷲羽岳とは今の三俣蓮華岳を指していた。そこは三国の御境目であったから、名前の存したのは当然だろう。ところが文政(1818〜1830年)の頃の記録に、その三国境の鷲羽岳の東北方にある顕著な一峰に東鷲羽岳の名が現れた。現在の鷲羽岳はその東鷲羽岳である。しかしこの峰にはもと竜池ヶ岳という名前が存在していた。竜池は現在の鷲羽池である。
この昔からの歴とした名前が現在のように変更されたのは、そう古いことではない。現に私が学生時代に持って歩いた5万分の1には、今の三俣蓮華岳は鷲羽岳となっていた。どうしてそれが改悪されたか。それは北アルプスの初期登山家たち、われわれの尊敬する日本山岳会の先輩たちの軽率な誤りから来たものだが、今ここにその事情を詳述する余裕はない。中島正文氏の記事を参照願いたい。 (後略)
※出典:深田久弥『日本百名山』(1964年新潮社刊)の朝日文庫版から再録

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電話:0578-89-2359
鰻割烹 うな亭/高山市
うな亭は、腹から開いたうなぎを蒸さずに焼く関西風のかば焼きが人気の店。焼き上がりがパリッとして身がしまり、肉厚で口当たりがいい。40年以上つぎ足してきた秘伝のたれが、円熟した味わいを醸し出してくれる。奥飛騨の特産品である飛騨山椒との相性も抜群。
登山者には、うなぎのかば焼きをご飯とともに握ったおむすびが好評だ(要予約)。

| 所在地: | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根723 |
|---|---|
| 営業時間: | 11時〜14時30分、17〜20時 |
| 定休日: | 不定休 |
| 駐車場: | 15台 |
| 交通: | JR高山本線高山駅から新穂高温泉行きバスで1時間13分、禅通寺前下車すぐ |
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電話:0578-89-3578
平湯の湯 平湯民俗館/高山市
かつて奥飛騨で使われた民具を展示する平湯民俗館は、2棟の茅葺き屋根の古民家からなる。一棟は奥飛騨の蔵柱地区から、もう一棟は合掌造りの集落が残る富山県五箇山から移築した。どちらも築200年以上の歴史をもつ貴重な文化財だ。展示されている農具や衣服などの資料からは、かつての山間地の生活をうかがい知ることができる。
敷地内には日帰り入浴ができる露天風呂を併設。施設が所有する源泉からは、毎分370リットルの湯がわき、岩造りの浴槽に掛け流されている。湯は平湯温泉では珍しい茶褐色。浴槽の天然石が変色するほど豊富な鉄分を含み、体の芯まで温まる。隣には、武田信玄の軍勢を導いたという伝説が伝わる白猿を祀った平湯神社もある。

| 所在地: | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯27-3 |
|---|---|
| 営業期間: | 9〜17時 |
| 定休日: | 水曜、不定休 |
| 料金: | 500円(入浴料含む)、資料館のみ300円 |
| 駐車場: | 10台 |
| 交通: | JR高山本線高山駅から新穂高温泉行きバスで1時間、平湯温泉下車、徒歩5分 |
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電話:0578-89-2004
穂高荘 山のホテル/高山市
穂高荘 山のホテルは、北欧風の建物と和風の庭園を組み合わせた和洋折衷の宿。地上6階、地下1階建ての館内には、和と洋を合わせて86部屋ある。食事は奥飛騨の素材を使った料理が並ぶ。「フランス料理エクレージュ」と「和食処鈴屋」の二つのレストランがあり、宿泊客は夕食にいずれかを選べる。
名物のスロープカー(ケーブルカー)で約30メートル下りた蒲田川の河原には、3種類の露天風呂がある。なかでも人気が高い岩造りの混浴風呂は、360平方メートルの広さが自慢。槍ヶ岳や穂高連峰が望め、開放的な気分を満喫できる。そのほか、館内にも内湯と露天風呂を設けた大浴場があり、すべての浴槽に合わせて毎分1600リットルの湯が掛け流されている。

| 所在地: | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂577-13 |
|---|---|
| 営業時間: | 1泊2食付1万3800円〜、貸し切り風呂1000円(30分) |
| 駐車場: | 60台 |
| 交通: | JR高山本線高山駅から新穂高温泉行きバスで1時間25分、山のホテル前下車すぐ |
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電話:0578-89-2614
新穂高の湯/高山市
蒲田川の河原にある新穂高の湯は、約40度の温泉が自噴する野趣あふれる露天風呂。直径約10メートルの風呂は岩造り。底に細かい石が敷いてあり、素足で歩くと心地いい。
少しぬるめの湯には、朝からたくさんの利用者がつかる。晴れた日には北アルプスの山々も見える。入浴は無料だが、清掃協力金として寸志が必要。

| 所在地: | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉 |
|---|---|
| 営業時間: | 8〜21時 |
| 定休日: | 無休(10月下旬〜4月下旬は冬季休業) |
| 料金: | 無料(寸志) |
| 駐車場: | 10台 |
| 交通: | JR高山本線高山駅から新穂高温泉行きバスで1時間20分、中尾高原口下車、徒歩1分 |
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電話:0578-89-2618
飛騨・北アルプス 自然文化センター/高山市
奥飛騨の自然や民俗、登山などに役立つ情報を提供する飛騨・北アルプス自然文化センター。館内では、山岳地帯に生息する動物や植物の生態を、模型や写真パネルで紹介。奥飛騨に生きる人々の生活や歴史を解説するコーナーもある。
エントランスホールには、中部山岳地帯の地形や名称、山小屋やキャンプ場の所在地を示すジオラマがある。周囲の森林には、全長約2キロの自然探索路が整備されている。

| 所在地: | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1 |
|---|---|
| 営業期間: | 9〜17時 |
| 定休日: | 水曜 |
| 料金: | 無料 |
| 交通: | JR高山本線高山駅から新穂高温泉行きバスで1時間、平湯温泉下車、徒歩1分 |
(更新日:2008年03月13日)
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