どこの山もそれぞれの信者を持っていて、その信者たちにはそれぞれ独自の雰囲気があるように思われる。例えば近代登山精鋭分子の道場である北アルプス、その中で穂高と乗鞍を挙げてみると、両信者の間にはどこかニュアンスの差異がある。
それを少し誇張して言うと、穂高信者は闘争的で、現実的で、ドライなのに引きかえ、乗鞍信者は平和的で、浪漫的で、ウェットである。もちろんここで言う乗鞍信者とは、信仰登山のそれではなく、まして遊覧バスで運ばれてくる大衆ではない。お金はあまり無いが暇は十分あるという学生時代に乗鞍に住んだことのある人たちを指す。全く、乗鞍は登ると言うより、住むと言った方が似つかわしい山である。
その信者たちの参詣口は絶対に大野川であらねばならぬ。島々を出て、前川渡で梓川と別れて大野川の方へ入ると、彼等の胸は喜びで震える。番所まで行って、前山のうしろに頭をもたげている乗鞍を見ると、彼等は久し振りにわが家へ帰ったような気になる。
位ヶ原まで登って、初めて真正面に、遮るもののない乗鞍岳それ自身に接する。ここからの眺めを、私は日本で最もすぐれた山岳風景の一つに数えている。まずその姿がいい。雄大で、しかも単調ではない。ゆったりと三つの頭を並べたその左端が主峰である。その主峰の右肩の巨大な岩が、間延びを引き緊めるアクセサリーになっている。それから前景の豊かな拡がりがいい。胸の透くように伸びてコセコセしたところがない。
乗鞍は北アルプスに入れられているが、遠くから眺めると、北アルプスの連嶺とは独立した形で、御岳と並んで立っている。そして御嶽の重厚に対して、乗鞍には颯爽とした感じがある。
うるはしみ見し乗鞍は遠くして
一目といえどながくほこらむ
これは長塚節の歌だが、全く、乗鞍の姿を一ぺん見た人は、その山を忘れることが出来ないだろう。 (後略)
※出典:深田久弥『日本百名山』(1964年新潮社刊)の朝日文庫版から再録

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電話:0263-93-2589
湯けむり館 乗鞍温泉/松本市
山小屋風の外観が特徴の湯けむり館 乗鞍温泉。樹齢500年の木曽産サワラ材を組んだ内湯と開放感あふれる露天風呂がある。湯は白濁し、鼻を突く硫黄臭がある。約7キロ離れた乗鞍岳の山中から引き湯し、湯船に掛け流す。天気がよければ、露天風呂から乗鞍岳が望める。湯上がりには休憩ホールで販売する「こけもものソフトクリーム」(350円)がおすすめだ。

| 所在地: | 長野県松本市安曇4306-6 |
|---|---|
| 営業時間: | 9時30分〜21時(受付は20時まで) |
| 料金: | 700円 |
| 駐車場: | 100台 |
| 交通: | 松本電鉄新島々駅から休暇村行きバスで53分、観光センター前下車すぐ |
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電話:0263-93-2612
高原の宿 みはらし/松本市
豊かな自然の中で露天風呂を満喫できる高原の宿 みはらし。自慢の露天風呂は貸し切り専用で、宿の裏から石段を下りた小大野川に近い場所にある。屋根のある「かえでの湯」は周囲を林に囲まれ、鳥や虫の声が心地いい。地元産の石で組まれた湯船は、4、5人が入れる広さ。小大野川が間近に迫る「りすの湯」もあり、ともに30分ごとに交代で利用できる(要予約)。
宿の建物は築200年以上たった古民家を新潟県から移築したもの。部屋はすべて和室で、ケヤキの木目を生かした造り。部屋ごとに広さや雰囲気が微妙に異なる。食事は、粉を石臼でひいた手打ちそばや山菜料理など、地元の素材を使った料理。そば店「合掌」を併設する。

| 所在地: | 長野県松本市安曇4025-2 |
|---|---|
| 料金: | 1泊2食付1万125円〜 |
| 駐車場: | 20台 |
| 交通: | 松本電鉄新島々駅から休暇村行きバスで49分、千石平下車、徒歩2分 |
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電話:0263-93-2045
乗鞍自然保護センター/松本市
観光センターの近くに立つ乗鞍自然保護センターは、乗鞍岳と乗鞍高原の自然や文化を紹介している。館内は動植物、地理・地質、生活と文化などのコーナーで構成。
周辺の山々を模した大型ジオラマやパネルで乗鞍岳の自然を説明する。ライチョウをはじめとする生物や、ブナやシラビソなど植物の詳しい展示もある。ガイドウオークなどのイベントも行っているので、登山の帰りや散策の際に立ち寄りたい。

| 所在地: | 長野県松本市安曇4306-5 |
|---|---|
| 営業期間: | 4月15日〜11月15日 9〜17時 |
| 定休日: | 期間中の水曜 |
| 料金: | 無料 |
| 駐車場: | 200台 |
| 交通: | 松本電鉄新島々駅から休暇村行きバスで53分、観光センター前下車すぐ |
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電話:0263-93-3277
シュタンベルク/松本市
ドイツとスイスで修業したオーナーが、中央ヨーロッパに近い気候と乗鞍の水にひかれてソーセージ工房を構えたのが、シュタンベルクの始まり。1994(平成6)年の開業から、本場の味が人気を集めてきた。看板メニューは1999(平成11)年のドイツの品評会で銅メダルを受賞した「プフェルツァーヴルストヒェン」(250g、5本入り880円)。香辛料が効いた荒挽きソーセージは、ビールの味を引き立てる。

| 所在地: | 長野県松本市安曇乗鞍高原いがやレクリエーションランド内 |
|---|---|
| 営業時間: | 10〜17時(1〜4月は要確認) 月〜金曜(祝日は営業、7、8月は無休) |
| 駐車場: | 100台(いがやレクリエーションランド駐車場) |
| 交通: | 松本電鉄新島々駅から休暇村行きバスで46分、番所下車、徒歩20分 |
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電話:0263-93-2169
そば処 いがや/松本市
乗鞍高原いがやスキー場に近いそば処。地元で採れたそばを店舗の隣にある水車でひき、手打ちする。つなぎを使わない十割そばが特徴で、そば本来の甘みがあって、のど越しがいいと評判だ。看板メニューの「そば定食」(1200円)は、季節ごとに、ヤマブドウの葉を使った「ぶどう葉寿司」や、塩ますの押しずしなどがつく。「いわなそば」(1000円)や表面にみそを塗って焼いた「そばおやき」(200円)も人気の一品。

| 所在地: | 長野県松本市安曇3972-2 |
|---|---|
| 営業期間: | 10時30分〜15時30分(ラストオーダー15時) |
| 定休日 | 毎月第4水曜日(1月と8月は無休) |
| 駐車場: | 20台 |
| 交通: | 松本電鉄新島々駅から休暇村行きバスで46分、番所下車、徒歩3分 |
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