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日本百名山

第14回 鳳凰山 塩見岳 日本百名山

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鳳凰山とは、現在では、地蔵岳、観音岳、薬師岳の三峰の総称になっている。この三峰がそれぞれどの峰を指すかについては異論もあるが、ここでは5万分の1「韮崎」図幅の示す所に従おう。が同図幅では、観音、薬師を鳳凰山とし、地蔵岳は別にしてあるが、やはりこの三峰を含めて鳳凰山と呼んだ方が妥当と思われる。

地蔵岳の絶頂に、2個の巨石が相抱くように突っ立っている。古人はこれを大日如来に擬して尊崇したところから、法皇山の名が生じたと言われている。その後徳川時代の中期から地蔵仏の信仰が盛んになって、この巨石も形が似ているので地蔵仏と呼ばれるようになった。私が登った頃には、地蔵岳の下の賽ノ河原と称する所に、昔の信仰登山者のおいて行った小さな石の地蔵が、壊れた形で散らばっていた。

またこんな伝説を読んだこともある。天平宝字2年(758年)5月、剃髪して法皇となられた孝謙天皇が、夢のお告げによって、遙か東国の早川の上流奈良田に遷居された。同8年(764年)、南都に還幸して重祚されたが、それまで7年間奈良田に滞在され、その地を山城国奈良に因んで山代郡奈良田と名づけられたという。法皇およびその従者は奈良田滞留中に芦安から北の山に登られた。すなわち現在の鳳凰山であって、それは法皇山から来たものである。そして今も残っている北御室、南御室、御座石などの名は、その当時の名残だと伝えられている。

地蔵仏は高さ約18メートル、極めて印象的なオベリスクで、甲府盆地からでもよく注意すると認めることができる。それは、鳳凰山のシンボルのように立っている。その巨石に初めて攀じ登ったのはウォルター・ウェストンで、明治37年(1904年)の夏であった。ウェストンの『日本アルプス 登山と探検』は有名だが、その後に出た“The Playground of the Far East”は割合知られていない。その本の中に地蔵仏のクライミングが委しく書かれている。 (後略)

※出典:深田久弥『日本百名山』(1964年新潮社刊)の朝日文庫版から再録

よりみち百名山

食

地元で取れた旬の味がたっぷり味わえる

電話:0551-25-4240

薬膳ふるさと/北杜市

「四季の膳」は地元産の季節の食材を使った名物料理

明野にある「薬膳ふるさと」は、趣向を凝らした季節の料理が楽しめる食事処。食材は、日照時間が日本一といわれる明野町で取れるカボチャ、ジャガイモ、浅尾ダイコンなどが中心だ。茅ヶ岳の山麓に自生する薬草や山菜を使う明野薬膳料理のほか、豚肉の明野みそ焼き、サンマの柚子香り焼きなど旬の味覚がいっぱいの「四季の膳」(1300円)が好評。10〜3月限定の「ふるさとほうとう」(900円)も人気がある。地階にある「体験工房あけの」では、地元の女性たちの指導でそば打ち体験(1人1200円)もできる。

所在地: 山梨県北杜市明野町浅尾5259-950
営業時間: 11〜15時(11〜3月は14時30分まで)
定休日: 火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
駐車場: 60台
交通: JR中央本線韮崎駅からみずがき山荘行きバスで21分、太陽館前下車、徒歩1分

泊

山並みに心洗われる深田久弥の終の宿

電話:0551-25-5011

穴山温泉 能見荘/韮崎市

「ニセ八ツ」と呼ばれるほど、その山容が八ヶ岳に似ている茅ヶ岳(1704m)。その茅ヶ岳が間近に迫る「穴山温泉 能見荘」は七里岩の高台に立つ一軒宿だ。よく手入れされた庭が印象的で、建物は、敷地内にある四季の花々に彩られた小道の先に立っている。館内には眺望のいい和室が六つあり、春先になるとサクラの枝越しに南アルプスの山々が一望できる。

1912(大正元)年創業のこの旅館は、深田久弥の終の泊まり宿としても知られ、庭先に立つ記念碑がそれを物語る。

弱アルカリ性の湯があふれる湯船は、清潔感があり、旅の疲れを癒やしてくれる。料理は地元の食材を生かしたてんぷら、ほうとうなどの家庭料理。落ち着いたもてなしが心地よい。

入り口から玄関前まで続く長いアプローチ。左の碑に「深田久弥 終の泊り宿」と刻まれている。
落ち着いた雰囲気の客室は全6室
弱アルカリ性泉の湯は、肌に心地よい
所在地: 山梨県韮崎市穴山町4589
料金: 1泊2食付8000円〜
駐車場: 20台
交通: JR中央本線穴山駅から徒歩10分

詣

武田氏ゆかりの地に立つ歴史ある神社

電話:0551-22-1111

武田八幡宮/韮崎市

石鳥居の立つ境内は、古社の風格を漂わせる
凛とした空気が宿る境内

韮崎市の中南部、神山町一帯は武田氏にまつわる史跡が数多く点在し、「武田の里」と呼ばれる。鬱蒼とした杉林に囲まれた武田八幡宮は、822(弘仁13)年に創建され、武田氏の氏神として崇敬されてきた。1541(天文10)年に信玄が再建した現在の本殿は、三間社流造り檜皮葺きの重厚なもので、重要文化財に指定されている。森閑とした境内には石鳥居の立つ石垣や舞殿などもあり、往時の様子を今に伝える。

所在地: 山梨県韮崎市神山町北宮地1185
料金: 参拝自由
駐車場: 10台
交通: JR中央本線韮崎駅から穴山橋行きバスで10分、鍋山上下車、徒歩10分
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