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来春卒業の大学生が「働きたい」と答えたリクルートの企業ランキングで、1位のJTBグループ。2012年卒業者へのグループ説明会が今月始まり、東京会場には、グレー、白、黒の3色に身を包んだ約3千人が詰めかけた。
採用者数は11年が340人。入社後は旅行、出版、ホテル業などのグループ企業に勤める。1位になったことについて、JTB人事企画部の高橋伸明さんは「社会のグローバル化や観光立国政策で人の交流が活発化すると見る学生が多いから」とみる。
日本リクルートセンター(現リクルート)が人気企業ランキングの公表を始めたのは、1965(昭和40)年の大卒予定者への調査から。初回の1位は、文系が東洋レーヨン(現東レ)、理系は日立製作所だった。

この年、東レの副社長杉本征宏さんは入社した。
企業は「早稲(わせ)買い」などで採用活動を早め、杉本さんは「乗り遅れまい」と大学3年の夏ごろ就職を意識した。学生の人気が東京海上火災保険(現東京海上日動火災保険)から東洋レーヨンに移り、「むかし海上、いま東レ」と言われていた時代。「それほどの会社なら、挑戦しよう」と採用試験を受けた。
合成繊維のポリエステルでつくったシャツがヒットしていた。開拓者精神と自由闊達(かったつ)な社風が生む「新分野に挑む企業文化」にあこがれた。同期は230人。初任給は3万円を超し、他の企業と比べ高い方だった。杉本さんは繊維の営業畑を歩んだ。経営をリードする立場になった今、「企業は人材。ランキングは優秀な人材を集める効果が期待できる」と語る。



リクルートの人気企業ランキングは、1965〜97年卒は男子学生が対象で、文系と理系に分けて発表した。
86年施行の男女雇用機会均等法が浸透し、総合職と一般職の採用が進んだこともあり、98年卒以降は女子学生も含めている。
ランキングの変遷を見ると、文系は商社や金融などの常連企業のほか、60〜70年代は鉄鋼や流通が登場。80〜90年代はコンピューターや通信がランキングされ、2000年以降は旅行やゲーム会社が目立つなど、重厚長大からサービス産業へと変化してきた。
同様の調査を、毎日コミュニケーションズとダイヤモンド社は78年から実施。現在はネットなどを使って数社が実施している。





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