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Vol.01 アジアの港に船で着く(1)
ケータイとメールを切った。実際、いまはしつこく電波が追いかけてくる。しかしもうアジアなのだ。とりあえず仕事はオフ……。鬱陶しい上司や面倒な同僚もいない。
週末にアジア──。
アジアの港に船で着いてみたいと思った。そして港の小さな魚料理屋に入る。そんな旅を思い描いた。
金曜日の午後、大阪の港から釜山に向かうフェリーに乗り込んだ。パスポートに出国印が捺された。もう外国である。しかしフェリーは瀬戸内をとことこと西に向かって進んでいく。このフェリーを選んだ理由? 瀬戸内を長く走るから、きっとあまり揺れないだろうから。日曜日の夜には戻る2泊3日の韓国旅。第1回は釜山までのフェリー編。
パンスタークルーズフェリーは月曜日、水曜日、金曜日に出港。金曜日を休み、帰路はこのフェリーでもいいが、飛行機にすれば、金曜日から日曜日の週末アジア旅が組める。大阪で働く人なら、金曜日半日休むだけでアジアが待っている。

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)
1954年生まれ。「12万円で世界を歩く」(朝日新聞社)でデビュー。おもにアジア、沖縄をフィールドに著書多数。近著に「『格安エアライン』で個人旅行が変わる!」(講談社+α新書)、「鈍行列車のアジア旅」(双葉文庫)、「『生き場』を探す日本人」(平凡社)、「世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ」(新潮社)。


中田浩資(なかた・ひろし)
1975年生まれ。97年から99年の北京滞在中、通信社の写真記者として報道写真に携わる。2004年からフリーランス。旅行、人物ルポを中心に雑誌、広告などで活動中。
Hiroshi NAKATA website http://nakata-photo.jp/






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