
「地球の歩き方 ウィーンとオーストリア」の編集者である鈴木真弓さんは、ウィーンを知り尽くした人。音楽にとどまらないウィーンの魅力と秋冬ならではの見どころについて聞いてみた。


「特に女性におすすめしたいのが、カフェ巡り。ウィーンには、歴史あるカフェがたくさんあります。泡立てたミルクを入れたカプチーノ風のメランジェがコーヒーの定番。ザッハートルテ(チョコレートケーキ)など、オリジナルスイーツとともに味わってみてください」と鈴木さん。
ウィーンのカフェは1685年に誕生し、19世紀には作家やジャーナリストたちが集う場となり、独特のカフェ文化が育まれた。カフェハウスと、お菓子店を兼ねるカフェ・コンディトライの2タイプがあり、どちらもコーヒー1杯で何時間でも過ごすことができる。
数あるカフェの中から鈴木さんのおすすめを聞いてみた。
「フェルステル宮殿内にあるカフェ・ツェントラルは、19世紀末から20世紀初頭にかけて芸術家や作家が集った老舗です。食事メニューも充実していて、ウィーン名物のシチュー、グラーシュもあります。もう1軒は旧市街から少し離れた場所にあるカフェ・シュペール。1880年創業の歴史的カフェで観光客が少なく、静かで落ち着いた雰囲気です」


カフェはコーヒーやケーキを楽しむだけの場ではない。鈴木さんによれば、「カフェはクィックサービスで手早く食事ができますし、ライトなメニューもあり、レストランよりリーズナブル。女性の一人旅にもぴったりです。最近はレベルの高い食事を提供するカフェが増えており、ランチやコンサート前後の腹ごしらえにもいいですね」
鈴木さんが愛用しているというランチスポットは、カフェ・オーバーラー。スープとデザートが付いた日替わりランチは、野菜や豆腐などを使ったヘルシーメニューが中心。また、ウィーン・フィルの本拠地である楽友協会ホールに隣接するホテル・インペリアルのカフェは、ウィーン伝統料理からスープまでメニューが豊富でコンサート前の食事に最適だそうだ。
「博物館や美術館に併設されているカフェもおすすめ。リヒテンシュタイン美術館の庭園内にあるブラッスリー・ルーベンスは、おしゃれな店内でフレンチテイストのランチが楽しめます」と鈴木さん。

クリスマスシーズンになるとヨーロッパ各地で開催されるクリスマスマーケット。ウィーンでも、市庁舎前広場(11/18〜12/24)やシェーンブルン宮殿前(11/18〜12/26)などで盛大に開かれる。ハンドメイドのクリスマスオーナメントやガラス細工、手工芸品など多数の露店が並ぶ。

「食べ物の屋台もたくさんあり、焼いたソーセージは定番です。また、赤ワインにスパイスを加えて温めたグリューワインも欠かせないもの。マーケットの名前が書かれたオリジナルのマグカップ入りで売られています。マグは持ち帰ることができますのでいい記念になりますよ」と鈴木さん。
冬のウィーンをホットに彩るクリスマスマーケット。多彩な魅力を秘めたウィーンは大人の旅先として人気が高まっている。

(更新日:2006年09月27日)
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