「地球の歩き方」編集長としてアジア・中東・アフリカエリアを担当する小林正人さんに、イスタンブールを中心とするトルコの魅力について聞いてみた。
「トルコというと中東をイメージしますが、実際訪れてみるとヨーロッパ的な印象をもつ方が多いですね。ヨーロッパの遺跡のような古いものとイスラーム文化が混在していて、ここが東西の接点なのだということを実感します。それにトルコの人たちはとても親日的なので、楽しい旅ができますよ」
トルコは日本の約2倍の面積をもつ広い国。初めて訪れるなら、どんな旅がおすすめなのだろうか。
「人気が高いのが世界遺産を巡る旅。トルコにはイスタンブールをはじめ、ギョレメ国立公園とカッパドキアなど、9件の世界遺産があります」と小林さん。
世界遺産はトルコ全土に点在しているため、長距離の移動が必要となる。トルコで最もポピュラーな交通手段はバス。居住性がよくスピードも出る大型バスが使われており、車内ではチャイ(紅茶)など飲み物とお菓子が配られるなど、サービスもいい。もちろん、飛行機を使えばスピーディな移動も可能だ。

世界三大料理であるトルコ料理を気軽に楽しめるのがロカンタと呼ばれる大衆食堂だ。
「ショーケースに並んでいる料理を指させばオーダーできますから、トルコ語が話せなくてもだいじょうぶ」と小林さん。
小林さんのおすすめは、キョフテというトルコ風ハンバーグ。ラムの挽き肉で作られており、焼いたり煮たりと調理法はさまざま。トルコの人にも旅行者にも人気の味だ。
「肉よりシーフードの方が好きという人は、イスタンブールの新市街、魚市場の右隣にあるチチェッキ・パサジュというアーケードに行ってみてください。ここにはシーフード料理を提供するレストランがたくさん並んでいます。こういった街中のレストランには、流しの楽団やベリーダンサーが出没することもあり、にぎやかな夜が楽しめます」
料理とともに味わいたいお酒だが、トルコはイスラーム教徒の多い国。簡単に飲むことができるのだろうか。
小林さんによると「コンヤなどの宗教色の強い町を除けば、お酒はどこででも安く手に入ります。有名なのは、ラクという水で割ると白濁する地酒。それからあまり知られていませんが、トルコでも各地でワインが作られていて、白・赤どちらも非常においしいですよ」とのこと。

トルコ随一の買物スポットとして知られるイスタンブールのグランドバザール。一帯の店を合わせると4千軒とも5千軒ともいわれる店が並び、歴史ある屋内市場としては中東最大規模のショッピングセンターだ。
「グランドバザールは、金・銀をはじめとした貴金属店が多いことで有名ですが、おみやげを買うにも最適です。おすすめは、チャイを沸かすやかんと小さなグラスのセット、お盆などの日用品や、深い青色や模様が美しいタイル板、銅細工などの伝統工芸品ですね。グランドバザールはにぎやかで楽しいのですが、スリには気をつけてください。また、客引きに日本語で呼び止められることも多いのですが、しっかり値段交渉をして買うようにしましょう」と小林さんからのアドバイス。
トルコの伝統工芸品といえばカーペットが頭に浮かぶ。とくにシルク製のものは現地でも非常に高価なのだが、カーペットの価値を旅行者が見極めるのは至難のワザだ。トルコでの購入を考えているなら、旅立つ前に日本で取り扱っている店に行きリサーチするなど、事前学習をしておこう。もちろん価格は、現地と日本では大きく違うので参考にならないが、輸出用の高品質なものが多いので、見る目を養うことはできる。現地では、あらかじめ予算やサイズを決めて値段交渉をし、十分納得したうえで購入するようにしたい。
(更新日:2007年04月06日)

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