
有本 香(ありもと・かおり)
東京外国語大学卒業後、旅行雑誌編集長を経て独立。企画会社「ウィンウィン」を設立し、旅や食に関する雑誌や書籍の制作を中心に活動中。著書に「中国茶 香りの万華鏡」(小学館文庫)「中国茶・台湾茶」(池田書店)などがある。


有本さんの中国茶をめぐる旅は、台湾、香港、シンガポールで始まり、中国大陸各地へと広がっていった。
「中国大陸で印象的だったのは、上海近郊、浙江省杭州の龍井(ろんじん)茶ですね。日本から杭州へは直行便が飛んでいてアクセスがとても良く、上海から車で行くこともできます。ただ、龍井茶に関しては、基本的に春の茶摘みのシーズンに行かないと、製茶作業を見ることはできません」

西湖のほとりにひらけた杭州は、かつてマルコ・ポーロが「世界で一番美しい都」と賞賛した街。丘陵一帯に連なる見事な茶畑を見学した後は、湖畔の茶館でのんびり過ごすのもいい。ここには、中国茶葉博物館というお茶のミュージアムもある。

茶樹のルーツがある雲南もまた、景勝地として知られるところ。
「雲南省というのは独特の文化をもつ魅力的な土地です。少数民族の村が見られたりマツタケが一年中食べられたりしますから、お茶だけでなくそういうことも含めて楽しめるのがいいですね」
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