
坂本 徹(さかもと・とおる)
桐朋学園大学古楽器科卒業後、ヨーロッパに留学。1993年ブルージュ国際古楽コンクールアンサンブル部門優勝。古典クラリネット奏者・指揮者として活躍中。また、楽器製作者でもあり、使用する楽器はすべて自作。


ヨーロッパで音楽を鑑賞するために、どんな準備が必要なのか、坂本徹さんに聞いてみた。
「簡単なのは、音楽鑑賞付きのツアーに参加することですが、個人での旅行の場合は、自分でチケットを購入しなければなりません。ハードルが高いと思われるかもしれませんが、日本からも予約が可能なコンサートはあります。下記のヨーロッパのプレイガイドのインターネットサイトを使って予約することもできます。サイトによっては種類も多いし、リアルタイムに予約状況が確認できます。こんな演目を聴きたい、この指揮者やこの楽団の曲を聴きたいという好みがはっきりしているのであれば、ぜひトライしてみることをおすすめします。また、この劇場で聴きたいという場所の希望があれば、その劇場のサイトからの予約が便利です。日本のプレイガイド(チケットオフィス)でも、カーテンコール、ワールドチケットぴあ、JALワールドプレイガイドなど、ヨーロッパのチケットを扱っているところがあります。メジャーな劇場や演目に限られますし、価格も割高ですが、手に入りにくいチケットが見つかる可能性もあります」


では、旅先で、ふと音楽を聴いてみようという気持ちになったときはどうしたらいいのだろうか。
「それは、宿泊先のコンシェルジュを利用するのが一番手っ取り早いですよ。例えば、今夜、クラシックのコンサートに行きたいのだけれど、何かいいチケットを取ってもらえませんか?など。コンシェルジュがいないホテルでも、フロントに頼めば、たいてい気持ちよく力を貸してくれますよ。ただし、チェックインやチェックアウトが集中する時間は避けるのがマナーです。また、手に入りにくいオペラなどのチケットについては手数料やプレミア料金を請求される場合もありますので、その心づもりで。私の場合、劇場のチケットセンターか、街のプレイガイドに行き、そこに張ってある公演のポスターや、置いてあるチラシを見て、チケットを買うケースがほとんどです。言葉がわからなくても、ポスターやチラシを指さして、このチケットがほしいと言えば伝わります。私も渡欧したばかりで、あまり言葉が通じない時に、そうやって買いましたから」
人気のある演目も、立ち見席なら当日手に入るという話については、
「立ち見席は確かに安いですし、当日並べば確保できますが、正直いって、あまりおすすめしません。できるだけ早く行って前のほうが取れればいいですが、そうでなければ、コンサートの間中、背の高いヨーロッパ人に囲まれて、人の背中だけ見る羽目になりかねませんので」とのこと。
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