朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

地球発

  • 世界の都市だよりTOPへ
  • バックナンバー

旬旅@ワールド テーマで旅する

ヨーロッパの音楽を巡る旅 スイス、オランダへの留学後、演奏家としてヨーロッパ各地を旅してきた坂本徹さん。ヨーロッパではコンサートホールのほか、劇場、教会、宮殿など、さまざまな場所で音楽を楽しめるという。クラシック音楽の本場、ヨーロッパの演奏会の魅力について聞いてみた。
演奏家・坂本徹さんに聞く 音楽の余韻を楽しもう

  • ページ1
  • ページ2

坂本さん

坂本 徹(さかもと・とおる)

桐朋学園大学古楽器科卒業後、ヨーロッパに留学。1993年ブルージュ国際古楽コンクールアンサンブル部門優勝。古典クラリネット奏者・指揮者として活躍中。また、楽器製作者でもあり、使用する楽器はすべて自作。

おいしいお酒と食事は音楽の最高のパートナー

写真
「ホイリゲ」でその年のワインを飲むことは、ウィーンっ子にとっても、最大の楽しみのひとつ

すばらしい音楽を楽しんだ後、しばし、その余韻(よいん)に浸る。おいしいお酒と食事があれば最高だ。坂本さんも、これには大きくうなずく。

「ヨーロッパでは、大きくわけてビール文化圏とワイン文化圏があります。ビール文化圏の代表格はドイツとベルギー。ワイン文化圏の代表格はフランスとイタリア。ビール文化圏は食事の時間が早く、ワイン文化圏は遅いという印象。後者の国々ではコンサート終演後、遅い食事とお酒を楽しむ人が多いように思います。私もどちらかといえば、開演前はサンドイッチ程度の軽食で、終演後にコンサートの余韻に浸りながら食事とワインを楽しむのが好みです。演奏前に食事とワインで気持ちよくなっていると、演奏中にうっかり寝てしまうことかもしれませんから(笑)。オーストリアは、ドイツ文化とワイン文化がうまくミックスしているように感じます」

写真
「グーラッシュ」は、ハンガリーでは「グヤーシュ」と呼ばれ、日本の「みそ汁」のような、家庭の味

そんな坂本さんがおすすめする、秋のオーストリアの大人の味覚、それが「ホイリゲ」だ。「ホイリゲ」とは、毎年、11月11日の聖マルティンの日に解禁される、その年にできた新酒(ワイン)のこと。ウィーン版「ボジョレー・ヌーボー」といえばイメージしやすいだろうか。当然、ボジョレーと同じく、種類も多い。そして、それを飲ませる専門の酒場が「ホイリゲ」と呼ばれている。「ホイリゲ」の定義は、ウィーン市境から10キロ以内、扱うのは自家製ワインに限るなど、市の条例で厳しく決まっている。軒先には、松の枝を束ねてぶら下げてあるので一目でわかる。かつて、あの偉大なる女帝マリア・テレジアの息子のフランツ・ヨーゼフ2世が、一部の業者に独占されていたワイン販売権を、ブドウ農家にも解禁したのが始まりとされている。

「秋、冬にウィーンに出かける方は、ぜひホイリゲ体験をしてほしいですが、新酒は、駅のレストランでも、ファーストフードでも、ファミリーレストランのチェーンでも、気軽に味わうことができます。赤、白、ロゼがありますが、オーストリアで最も多く栽培されているブドウの品種・グリューナー・フェルトリナーで作られた白ワインが最高。キリッとしてフルーティーで、私は完璧にハマってしまいました。コンサートの開演前に、エビやスモークサーモンなどシーフードのサンドイッチとホイリゲで軽く食事するのが私の定番メニューでした。コンサートが終わった後、ウィーン名物のグーラッシュと一緒に味わうのもいい。グラーシュはハンガリー風のビーフシチューですが、どの店で食べてもハズレがあまりないので、私はウィーンに行くと、よくこれを食べています。もちろん、ビールにもよく合いますよ」

次のページへ
画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。