
世界文化遺産に登録されていないが、イタリアでもうひとつのおすすめは、南イタリアのレッチェだと陣内さんは言う。
レッチェの街はバロック様式の建築物が並んでいるが、中世からの複雑な迷宮都市の上に17、18世紀のバロック時代の教会が面白い形でねじこまれていたり、少しだけ広場を切りとったりという意外性がある。
「街角を曲がると突然、荘厳な教会があったりして驚きがあるわけです。そして、もうひとつ重要なのは、市民のプライベートな住宅がどんどん外観を飾ってバロック化し、街路沿いの広場が劇場空間になっていったことです。入り口のアーチの装飾やバルコニーを支える彫刻も怪獣とか女神とかいろいろなものがある。それから前庭や中庭といった戸外空間を建物の中に取り込んだ感じがとてもいい。レッチェは、黄金色に輝く石を建材にしていますので、時間によって黄金色に輝き、町を歩く楽しみも非常にありますね。基本的には複雑な袋小路の多い地中海独特の迷宮なのですが、ここも17世紀から18世紀に非常に繁栄した都市なのです。一番重要な場所が、ちょっと荒んでいたのですが、ここ5年ぐらいまえから、本当にすばらしくって、歩くのが楽しいと思いますよ」
陣内さんの言葉からは、迷宮都市がもつ魅力が伝わってくる。
(更新日:2006年10月30日)
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