
陣内さんに地中海周辺のおすすめ世界遺産を教えてもらった。
「トルコの世界遺産でサフランボルが面白いですよ。同じイスラム世界でもアラブは石造りや日乾しレンガで壁を造って家を作り、中央の中庭を残して外は閉じてしまう、それがアラブ的な建築の方法なのですが、トルコは木造建築で斜面に都市を作るのが得意中の得意。たっぷり緑があるピクチュアレスクな町が好きなのです。トルコをはじめ、地中海世界の町は斜面を上手に利用して迫力ある景観を作り出しています。特にトルコは緑を残してゆったり建物を並べていったので、下からもしくは対岸から見るとピクチュアレスクで、ものすごく美しいので感動します」と陣内さん。
その昔、サフランの花が群生していたことから命名されたサフランボルは人口2万7千人。黒海から約50キロ内陸へ入った険しい山あいにある谷に広がる小都市。土壁に木の窓枠が並んだこの町独特の木造建築には、今も人々が暮らしを営んでいる。
「町の内側からの眺めがまたいいんです。外部景観というのは外から見たときの見え方、これはもちろんすばらしく美しい。そして、中から見たときの景観、内部景観、これがまたすばらしい。建物が少しずつずらして並んでいるので、どの家からも最高の眺望が眺められ感動します。サフランボルは、観光案内所に行くとガイドさんを付けてくれて民家を訪ねることができます。そういうのは世界的にも珍しいと思いますね。ほどよい観光化で世界遺産の良さを活かしている町です」
サフランボルには、古い隊商宿や古民家を改造したホテルもある。そうした歴史ある宿にステイして数日かけてじっくり町を歩いてみるのも楽しそうだ。
(更新日:2006年11月08日)
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