
イタリアの世界遺産では、2005年に世界文化遺産に登録されたシチリア島東部のシラクーザがおすすめだそうだ。
「シラクーザも海の中に突き出した島が甦(よみがえ)ってきています。オルティジア島という個性的な歴史ある島の中心にドーリス式の柱のある神殿が立っていたのですが、そこが大聖堂に変わって現代に受け継がれています。中に入ると古代ギリシアの神殿がそのまま見ることができます。また、アレトゥーザの泉といってロマンティックなギリシア神話が伝わるパピルスが自生する泉もあります。近年、その周りが夜になると市民が繰り出す野外劇場のような場になってきました。ピッツェリアやレストラン、洒落たショップなどが並び、そぞろ歩きが楽しいエリアです。一時は、空き家が増えて半分スラム化していたのですが、今はそうした家が買われて修復され、不動産価値が上がってきたのです。島の中に観光客が泊まれるB&Bもできつつあるようです」
ギリシア時代末期からローマ時代初頭にかけては、ギリシア世界で最も美しい都市といわれたほど壮麗な都市だったシラクーザは、数学者アルキメデスの生誕の地でもある。紀元前5世紀のシラクーザ全盛期に建造された巨大な古代劇場ギリシア劇場では、今でも本格的なギリシア劇が上演されている。
さて、最終回となる次回は、地球の歩き方編集長による「世界遺産の基礎知識と旅のノウハウ」をご紹介。陣内さんの連載を読んで旅心を誘われた方は必読の実用編です。
(更新日:2006年11月15日)
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