
ユネスコ(本部・パリ)によって登録された世界遺産は、現在のところ830カ所もあります。1972年11月にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産および自然遺産保護に関する条約」(通称、世界遺産条約/1975年12月発効)では、貴重な文化財や自然など、どこの国のものであってもすべての人にとってかけがえのない遺産だから国際協力と援助のシステムを確立して、次世代に伝えていくことの大切さがうたわれています。
日本を含めた締結国は、182の国と地域(2006年1月現在)で、世界遺産はこの締結国の中から登録されています。今年7月にリトアニアで開催された第30回世界遺産委員会で新たに登録されたのは、文化遺産が16カ所、自然遺産が2カ所で、これによって世界遺産は合計830カ所となりました。ちなみに、日本は、1992年に世界遺産条約を受託しており、世界最古の木造建築物群である法隆寺、奈良や京都の文化財、そして琉球王国のグスク(沖縄)といった文化遺産が10カ所、屋久島や白神山地、そして昨年登録された知床といった自然遺産が3カ所、合計13カ所となっています。

地球規模で見ても、万里の長城(中国)、ギザのピラミッド(エジプト)、アンコールワット(カンボジア)、マチュピチュ(ペルー)といた壮大な歴史的建造物から、イスタンブール(トルコ)、プラハ(チェコ)、フィレンツェ(イタリア)といった旧市街、グレートバリアリーフ(オーストラリア)やイエローストーン国立公園(米国)、ロス・グラシアレス(アルゼンチン)の氷河など、世界遺産は実に多岐にわたっています。
世界遺産は、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類に分類されています。そのほかに、危機にさらされている世界遺産(=危機遺産)は現在31あり、武力抗争や自然災害などによって重大な危機があるとみなされた遺産が危機遺産リストに登録されます。たとえば、バーミアン(アフガニスタン)などが危機遺産にあたります。また、人類の口承及び無形遺産の傑作宣言リスト(=無形遺産)には、日本の能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎が登録されています。
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