
せきね きょうこ
世界各国でホテル及び関係者へ取材している。現在、雑誌を中心に執筆、多数連載中。来春には「スパ(仮題)」(集英社)、「Back To The Hotel」(マガジンハウス)、「旅で美しくなる50の法則(仮題)」(阪急コミュニケーションズ)を出版予定。著書多数。


スパを利用するときに心がけておくべきこととはどんなことがあるのだろうか。せきねさんにアドバイスをしてもらった。
「まずは旅立ち前に自分の健康状態を知っておきましょう。持病がある場合は、スパを受ける前に必ず申告しなくてはいけません。なぜスパに来たのか、つまり何を目的にトリートメントを受けるのかを自分ではっきりと意識することが大切です。スパでは、最初に必ずコンサルティングを行いますから、その際に体脂肪を落としたい、やせたい、あるいは美しくなりたいとか、睡眠障害があるとか、ライフスタイルをリセットしたいなど、そうした自分の希望を恥ずかしがらずにセラピストにきちんと伝えましょう。話しを聞いた後、セラピストは、ではこういうトリートメントをして瞑想(めいそう)するといいですよとか、3日間のダイエットコースがあるから、それにトライしてみましょう、その間に漢方ジュースを飲みましょう、というふうに一人ひとりに合ったコースをカスタマイズしてくれます」
スパというのは想像以上に心身の健康をサポートしてくれるようだ。せきねさんによれば、スパのテーマはかなり幅広く、最近では禁煙を目的としたスパメニューもあるという。
「タイのチバソムには禁煙コースがあり、ハリ治療が含まれているとか。タバコを止められないのは、ストレスも要因のひとつなので、ハリ治療で精神の緊張をほぐし、ストレスをなくし、結果的にタバコを止めさせるという方法がとられています。私が訪れたときは実際に禁煙コースを受けるために長期滞在されている女性がいました」とせきねさんは言う。
「施術を受けていて身体に何か変化があったとき、たとえば気持ちが悪くなったとか頭痛がするといった症状を感じたら、すぐセラピストに伝えてください。もうひとつ大事なことは、施術中は、日本に帰ったらあの仕事をしなければ、というようなことは一切考えず、リラックスすることです。効果が半減してしまいます。心を無にして何も考えない境地に入ることが大切です。スパというのは、身心を解き放ってバスローブ1枚で1日過ごせる場所なのですから」
忙しい日常を送るビジネスマンにとっては、むずかしい課題かもしれないが、1年のうち数回、何もしない、何も考えない時間を過ごしてみるのは、身体と心に良い効果をもたらしてくれることだろう。
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