
スペイン人の町ならどこにでもあるもの、それがバル(Bar)。
「バルというのは、社交場といいましょうか。スペイン人には欠かせない場なのです。バルは、子どもから大人まですべての世代の人たちが過ごせる場所で、子どももいるし、若い人もいて、おじいちゃんもいます。バルはあらゆる世代が交流する場で、朝食をとって食後のコーヒーを飲んで、というふうに1日3回も4回もやって来ます」と中山さんはバルの魅力を語る。
では、旅行者はバルをどんなふうに使ったら良いのだろうか。
「早朝から開店していて閉店も夜遅いので、いろいろな使い方ができますよ。バルのメニューはほとんどが持ち帰り可能です。たとえば、バゲットに生ハムなどを挟むボカディーリョというスペインのサンドイッチをテイクアウトしてホテルや屋外で食べてもよいでしょう。もちろん、コーヒーブレイクや軽くワインやビールを飲みたいとき、それにトイレを借りたいときもバルは便利。長居してもあまり文句を言われませんから、絵はがきを書いたりするのもいいですよ」


多くのバルでは、ミネラルウォーターや缶ビール、スナック菓子なども販売している。スペインにはコンビニがないため、営業時間が長いバルはそうした役割も担っているという。
「バルのカウンターに並ぶタパス(おつまみ)を食べ歩くことをタペオと言います。辞書には載っていない造語ですが、タパスから派生してタパスのはしごをするという動詞タペアール(Tapear)という言葉がよく使われるようになり、そこからまた派生した食べ歩きを意味するタペオという言葉が市民権を得ています」と中山さん。
写真:中山 瞭
(更新日:2007年05月28日)

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