
中山瞭(なかやま・りょう)
航空会社勤務後、旅行ライターとして独立。著書に「スペイン7つの小さな旅」(東京書籍)、「グラナダふだん暮らし」(NTT出版)、「世界歴史の旅・スペイン」(山川出版社/関哲行編、写真・分担執筆)など。


買い物は、旅の大きな楽しみのひとつ。中山さんに、スペインらしいおすすめの物について聞いてみた。
「食べ物なら、ハチミツやオリーブオイルなどの自然食品がいいですね。中央部や中西部のほか、グラナダ県でも養蜂が営まれており、良質な天然ハチミツが手に入ります。また、スペインはオリーブオイルの生産量で世界トップクラスを誇る国。ハーブ入りのものや有機のものなど、いろいろありますよ。それからマラガの甘口ワインもおみやげに良いのでは? 食前酒やデザートワインとして楽しんだり、アイスクリームにトッピングしたりすると美味しいですよ」とのこと。
お店が閉まってしまうシエスタの時間帯(14〜16時頃)でもデパートは開いているので、地下でおみやげ探しをするのもいい。
「スペインを代表する大型デパート、エル・コルテ・イングレスの地下で、オリーブオイルやアンチョビのオリーブ漬け缶詰、サフラン、スペインでよく飲まれるハーブティー・マンサニーリャなどを買うのはいかがでしょうか」マンサニーリャは胃もたれや食べすぎのとき、スペイン人が頼りにしているハーブティーだそうだ。


スペイン各地には、伝統工芸や名産品を生み出す工房が多数あるという。「職人や名人たちを訪ねる旅をしたことがありますが、受け継がれてきた技と丁寧な仕事は本当に素晴らしい。ラガルテーラ村の刺繍やタラベラ・デ・ラ・レイナに伝わる陶器やタイルなどの伝統工芸品には温もりを感じます。エスパルト(アフリカハネガヤ スペインのイネ科の草)を使った籠も素敵ですね。ワインボトルを入れたりして、日常的にも使えると思います。ささやかに芸術が息づいているように感じて、愛着がわきます」
頑固な職人たちが守り続ける伝統工芸の世界。「陶器の工房はアンダルシア地方に多くあります。また、地方ごとに焼き工房があり、特色のある陶器が作られています。テラコッタの大きなものとかガーデニング用品もたくさんありますよ」と中山さん。
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