
ピカソやゴヤなど多くの偉大な芸術家を生んだスペイン。中山さんおすすめの美術館を聞いてみた。
「定番ではありますが、マドリッドのプラド美術館とソフィア王妃芸術センターはすばらしいです。いずれも、展示替えが行われますから、何度訪れても楽しめます。それから、ソフィア王妃芸術センターの新館が2005年秋に開館し、人気をあつめています。主に期間展示、季節展示用に使用されていますが、フランス人建築家ジャン.ヌーヴェルによってつくられたアバンギャルドな空間をぜひ体感してみてください。また、今年2007年から来年にかけて、スペイン市民戦争70周年関連のイベントが数多く予定されています。常設展示ではないのですが、ソフィア王妃芸術センターでは、ロバート・キャパの報道写真家としての名を不動のものとした、スペイン市民戦争を記録した写真を所蔵しています。今年はゲルニカ爆撃から70周年でもあるので、ゲルニカ関係の作品も展示されると思います」。
プラド美術館は、古典絵画のコレクションでは世界有数を誇り、エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤのスペイン3大巨匠の作品は必見。また、20世紀以降の現代美術を収集したソフィア王妃芸術センターには、スペイン市民戦争の悲劇を描いたピカソの「ゲルニカ」が展示されている。ミュージアムにはカフェやショップも併設されているので、小休止したり旅のおみやげを入手したりできる。
中山さんが来年開かれるイベントについて教えてくれた。


「マドリッドとバルセロナのほぼ中間に位置する都市、サラゴサで来年サラゴサ世界博覧会が開かれます。サラゴサはマドリッドからアベで1時間45分ほど。来年6月14日から始まる万博は、愛知万博の環境問題の視点を受け継いでおり、興味深い内容になると思われます」とのこと。1年後のイベントに注目したい。
スペイン第5の都市サラゴサの歴史は、紀元前ローマ時代までさかのぼることができる。ピカソと並ぶスペインを代表する画家ゴヤのフレスコ画があるピラール聖母教会など見どころも多い。
スペインを旅するのにもっともいいのはいつなのだろう。
「時期的に一番心地よいのは春から初夏ですね。3月に草木が芽生え始め、だんだん鮮やかな緑に変化してきて生命の息吹きを感じます。ただ、スペインは北と南では気候がかなり異なります。シエラネバダ山脈が楯になるので、グラナダでもアルプハラ地方は高原地帯で夏でもとても涼しいですよ」と中山さん。
地中海リゾートや美しい高原、歴史ある街々やアート巡り。目的や好みに合わせて自分だけのコースをプランニングして、スペインを旅してみたい。

写真:中山 瞭
(更新日:2007年06月13日)

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