
篠利幸(しの・としゆき)
フォトジャーナリスト。毎年イタリアでの取材を重ね、書籍、雑誌等でフォトエッセイや記事などを発表している。「田園のイタリアへ! アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)、「イタリア好き」(ソニー・マガジンズ)など著書多数。


1985年からイタリアの写真を撮り始め、毎年数回にわたって現地を訪れているフォトジャーナリストの篠利幸さんに、どらく世代の旅先としておすすめの街を聞いてみた。
「私がとくに気に入っているのは、イタリア中央部のウンブリア州。ここは、"イタリアの緑のハート"と称されるほど、豊かな自然に恵まれたエリアなんです」


ウンブリアの魅力的な街のなかでも、篠さんが特におすすめするのは、ペルージャとアッシジだそうだ。
「ウンブリア州の州都でもあるペルージャは、紀元前4世紀まで歴史をさかのぼれる古都。当時、勢力を誇ったエトルリア12都市のひとつです。濃いグレーと褐色がかった固い石で建物が造られていて、独特の雰囲気をもつ街並みが広がっています。私は、エトルリア門(アウグストゥスの門)のアーチがあるペルージャの古い街並みが大好きなんです。イタリアの街はみな微妙に色あいが違うのがおもしろいですね」と篠さんは語る。
同じウンブリア地方でもアッシジは、ローズピンクの街なのだそうだ。「アッシジは、非常に美しいピンクで街全体が明るいムードに満ちています。だから、雨に降られてもあまり気分が沈まない。そういう街で愛と平和と清貧を説いた聖フランチェスコは生まれたのです。この詩情あふれる街がそういった思想を育んだのではないでしょうか」と篠さん。
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