
篠利幸(しの・としゆき)
フォトジャーナリスト。毎年イタリアでの取材を重ね、書籍、雑誌等でフォトエッセイや記事などを発表している。「田園のイタリアへ! アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)、「イタリア好き」(ソニー・マガジンズ)など著書多数。


イタリアの旅といえば、美術館巡りなど芸術鑑賞ははずせない要素。篠さんにおすすめアートスポットを聞いてみた。
「フィレンツェですと定番ではありますが、ウッフィツィ美術館は必見です。それからシエナやアレッツォといった町の教会巡りもおすすめ。アレッツォの旧市街に建つゴシック様式のサン・フランチェスコ教会にある『聖十字架の伝説』は、トスカーナのルネッサンス絵画の中でも重要な作品です。


また、美術館ではありませんが、フィレンツェ近郊、電車で1時間ほどのコッローディ村にピノッキオ公園があります。この村は『ピノッキオ』の作者の母親の出身地。多くの芸術家たちがピノッキオのストーリーを彫刻で再現しています。子供たちに人気の公園ですが、大人も童心に帰って楽しめますよ」と篠さんは言う。


ウンブリア地方でアート散策をするならアッシジが楽しいそうだ。「芸術を訪ねて教会巡りをするときは、まずルネッサンス絵画の夜明けを築いたといわれる作家・ジョットが鍵になります。サン・フランフェスコの大聖堂の壁画を描いていますが、彼の作品はフィレンツェのサンタ・クローチェ教会の中にもあります」と篠さん。サンタ・クローチェ教会には、『聖フランチェスコ伝』をはじめ、14世紀前半に描かれたフレスコ画3点が残っている。
篠さんのおすすめは、1回目でもふれたトスカーナ地方ヴォルテッラにあるグアルナッチ・エトルリア博物館。
「多彩な展示作品のなかで、ブロンズの彫像『夕暮れの影』(オンブラデラセーラ)が印象的。細長い少年の立像で、夕暮れの影のようなイメージに仕上がっているため、作家のダヌンツィオが『夕暮れの影』と命名したそうです」とのこと。
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