
篠利幸(しの・としゆき)
フォトジャーナリスト。毎年イタリアでの取材を重ね、書籍、雑誌等でフォトエッセイや記事などを発表している。「田園のイタリアへ! アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)、「イタリア好き」(ソニー・マガジンズ)など著書多数。


イタリアといえば、おいしい料理が味わえる国として有名。パスタやピッツァをはじめ、日本人にもなじみ深いメニューが多く、旅先で本格的なイタリア料理を味わうことも大きな楽しみだ。
「隣り合うトスカーナとウンブリアは、料理も大きくは違いません。うどんのように太いパスタがあって、トスカーナではそれをピチと呼びます。ところがウンブリアでは、まったく同じパスタがストランゴッツィという名前になるんです。基本的なレシピはオリーブオイルでガーリックの香りを出してから新鮮なトマトを加え、少し煮込んだらバジリコを入れるだけ。このトマトソースをパスタにからめていただきます。とてもシンプルですが、素材がいいからとても美味。まさにイタリアならではの味わいです」と篠さん。


フィレンツェ生まれといわれる名物料理がパンと野菜のスープ、リボリータ。グツグツと煮込む四季を通して定番料理だ。また、特産のキアーナ牛を使った巨大なTボーンステーキもフィレンツェを代表するメニュー。ウンブリアの特産は黒トリュフ。レストランでは季節になるとさまざまなトリュフ料理が味わえる。ほかにも、ポルチーニ茸などのきのこ類やオリーブオイル、ヤマバトに代表されるジビエといった山の幸が豊富。南東に位置するノルチャは、生ハムやサラミなどが有名。ウンブリア地方には、土地で作られた食材を使った素朴な伝統料理がいろいろそろっている。
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