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旬旅@ワールド テーマで旅する

パリからの小さな旅 のどかな田園風景が広がるパリ郊外。最近の交通網の発達により、フランスの地方への旅はより便利になった。世界遺産を訪ねるもよし、ワイナリー巡りをするもよし。パリから気軽に足を延ばして行ける地方都市や町の魅力について、フランス在住カメラマン・辻啓一さんに聞いてみた。
現地カメラマン・辻 啓一さんに聞く ゆったりとした気分で、気軽に旅するフランス

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辻さん

辻 啓一(つじ・けいいち)

1948年生まれ。一橋大学卒業後、ロータリー財団給費留学生としてフランス・グルノーブル大学に留学。77年、日本企業の駐在員として再渡仏し、以来フランスに在住。フランス写真家協会会員。著書に『パリの通りの物語』(中央公論新社)『フランスの「美しい村」を訪ねて』(角川新書)など。

シャンパンの町ランスで、贅沢な時間を過ごす

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見事な彫刻が施されたランスの大聖堂

シャンパーニュ地方のランスは、フランス随一ともいえる格式をもつ大聖堂のある街。今年からTGVが開通し、パリから45分で行けるようになった。

「町のみどころは、やはり世界遺産にも登録されているノートルダム大聖堂です。13世紀に着工したゴシック建築の大聖堂は、かつてフランス国王の戴冠式を行ってきた歴史ある場所です。また、ランスの郊外には、藤田嗣治画伯の往年の集大成であるフジタ礼拝堂があるので、機会があればぜひ、訪ねてみるのもいいです」

藤田が永遠の眠りに就くこの小さな礼拝堂では、独自の手法で完成させたというフレスコ画を見ることができる。

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ランスの大聖堂のステンドグラス。寄進した村々の名前が入っている

もちろん、ランスはシャンパンの故郷としても有名だ。この土地でワインを造っていたのは修道士たちだが、現在のような独特の泡と香りを備えたシャンパンを完成させたのは、17世紀オーヴィレー修道院のドン・ペリニョンであったとか。「ノートルダム大聖堂には、シャンパンとなるぶどうを作る村々の寄進によるステンドグラスがあります。ぶどうを足で踏んで潰すなど、昔のワイン作りのシーンが描かれています」

さらに、ランスには「ヴーヴ・クリコ」や「ポメリー」など、世界に名を馳せるシャンパンブランドが集まっている。「カーヴ見学をさせてくれるメーカーもありますし、シャンパンの試飲もできるほか、併設されているブティックではお土産品も揃っています。ヴーヴ・クリコのショップで、ブランドカラーのオレンジの傘に一目ぼれし、思わず買ってしまいました」

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シャンパンがずらりと並ぶカーヴ

最後に、辻さんおすすめのレストランを伺った。「ランス郊外にある『ラシェット・シャンプノワーズ』は、地元でも評判の2つ星レストランで、若いシェフが腕を振るっています。広い敷地をもつ豪華な邸宅のシャトーホテルです」。滞在してゆったりと食事を楽しめば、贅沢な時間を味わえそうだ。

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