
南米大陸の約半分を占めるブラジル。日本の約23倍、ロシア、中国、カナダ、アメリカと並ぶ世界第5位というその広大な国土は南西南北に広がり、都市と都市との間には、今なお無人地帯が果てしなく続いている。
気候ひとつとっても、南部と北部ではまったく違う。中南部は平地が多く、パンタナールの湿原や大草原があり、南東部には山岳地帯がある。いっぽう北部は、アマゾン河流域とブラジル高原からなり、熱帯樹林に覆われた人跡未踏のエリアも多い。
人種構成も、白人系55%、混血38%、黒人系6%、黄色人系1%といわれるが、正確なところはわからない。古くから、先住民と白人、黒人が混血を重ねてきたうえ、ポルトガル人、イタリア人、ドイツ人、日本人、アラブ人など数多くの移民を受け入れてきたため、今では人種が入り乱れ、人種構成を調べることそのものが無意味となっている。
それでも、個々の地域を見ていると、人種のばらつきはある。おもしろいもので、それぞれの移民は、自分の本国と同緯度のところに暮らしている傾向がある。日系人はサン・パウロに住んでいるし、ドイツ人は南部、黒人は北部に多い。この人々の構成の違いと、気候、地形の違いとが、ブラジルの各地域の特徴をつくり、「楽天主義とダイナミズム」、「感情的で無頓着」などの新しい特徴をもった人種を生み出した。そしてこの多様性こそが、ブラジルの顔となっている。
ブラジルとはこんな国、とひとことでいうのは不可能だ。アマゾンの熱帯樹林の中でほとんど近代的な物を持たずに暮らす人々がいるかと思えば、近未来的なブラジリアの人工都市がある。そして、サルバドールの黒人文化、リオのカーニバル、コパカバーナ海岸の美女たち、サン・パウロの商業都市、イグアスの大瀑布、そして、ポルト・アレグレのガウーショまで。このすべてを自分の目で見て、ブラジルのいくつもの顔を、自分の肌で感じるしかない。
| 国名 | ブラジル |
|---|---|
| 正式国名 | ブラジル連邦共和国 Republica Federativa do Brasil |
| 国旗 | ![]() |
| 面積 | 851万1965キロメートル(日本の約23倍) |
| 人口 | 1億8967万人(2007年) |
| 首都 | ブラジリア Brasilia |
| 元首 | ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領 Luiz Inacio Lula da Silva(2003年1月〜。2007年10月現在2期目) |
| 政体 | 大統領を元首とする連邦共和制。ブラジルは26の州と1連邦区(首都ブラジリア)から構成され、全土をNorte(北)、Nordeste(北東)、Centro-Oeste(中西)、Sudeste(南東)、Sul(南)の5地域に分けられている。 |
| 民族構成 | 白人系55%、混血38%、黒人系6%、アジア系ほか先住民1%。 |
| 宗教 | 国民の大部分がローマ・カトリック。ほかにプロテスタントやユダヤ教、アフリカ起源の民俗宗教(カンドンブレーほか)など。 |
| 祝祭日 | 毎年行われるリオのカーニバルは世界的に有名。復活祭(イースター)から40日さかのぼった日を中心に開催され、2008年は2月2〜5日、2009年は2月21〜24日、2010年は2月13〜16日の予定。しかし、カーニバルはリオだけで行われるわけではなく、サン・パウロやサルバドールでも開催され、それぞれ特徴がある。また、全国的な祝祭日のほか、地方ごとに行われる祭りやイベントも多い。カーニバルをはじめとする祭りの日は、ホテルの予約が取りにくいほか街も祭り一色になってしまうため、ほかの観光もするならこの期間を避けたほうがいい。 1月1日 元日
|
| 通貨と 為替レート |
通貨単位はレアル(またはヘアル。複数形だとヘアイス)で略号はR$。レアルの補助単位としてセンターボがあり、R$1=100センターボ。2007年10月現在、US$1=R$2。 紙幣はR$1、R$2、R$5、R$10、R$50、R$100、R$200の7種類、コインはR$1と1、5、10、25、50センターボの6種類がある。R$10の紙幣及び各コインは新旧2種類ある。
|
|---|---|
| チップ | ブラジルの場合、ほとんどの料金にサービス料が含まれているため、チップはそれほど厳格ではない。
|
| 気候 | 南半球の国ブラジルの夏は11〜4月、冬は5〜7月だ。北部地方のベレンやマナウスの熱帯地域は年間気温が24〜35度と高く、ほとんど一年中蒸し暑い。一方、南部のリオなどは亜熱帯地域で1・2月が最も暑く、雨も多い。サン・パウロから南は温帯に近い亜熱帯地域。リオに比べて年間3〜5度低く、冬には霜が降りたり、ひょうが降ったりもする。ブラジリアやパンタナールのある中部の内陸部は雨期と乾期があり、乾期には湿度数パーセントというカラカラに乾いた日が続く。日中の気温は高いが、朝晩はかなり冷え込む。北は寒くて南は暑いという日本とは逆に、ブラジルは北へ行くほど暑く、南へ行くほど涼しい。観光のベストシーズンは北部では暑さの和らぐ冬、南部は温暖な春から秋がいいだろう。 ブラジルの冬にあたる5〜8月以外は、どこでも日本の夏服で十分だ。ただし夏、冬関係なく、雨が3日続くと寒くなる。とくに内陸地の夜や南部の冬はかなり冷える。サン・パウロから南は温帯に近くなるので、冬に行くなら少し厚手のものを持って行こう。
|
|---|---|
| 時差と サマータイム |
とにかく国土面積の広いブラジルは、東と西との間に2時間の時差があり、3つの時間帯に分かれている。国内の移動であっても、到着したらまず時刻を確認しよう。リオ、サン・パウロ、ベレンなどは日本より12時間遅れ。北西部のマナウスでは13時間遅れ。リオ・ブランコは14時間遅れ。サマータイムは採用している州と、そうでない州がある。ブラジリア、サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロ州などは10月第2日曜から2月第3日曜にかけて夏時間を採用しており、時計を1時間進める。アマゾナス州、パラ州は採用していない。 |
| 言語 | 公用語はポルトガル語。先住民の言語が使われている地域もある。 |
|---|---|
| 説明 | 南米では一般的にはまず英語は通じないものだと思ってもらいたい。大きなホテルやレストランや一部の人たちの間では、英語も通用するが、それはごく特殊な世界である。ほかには大きな都市や観光地の観光局、旅行代理店などなら、英語でのインフォメーションも期待できる。しかし、それ以外の場合はポルトガル語の知識が欠かせない。とはいってもカタコト、いや単語を並べるだけでも理解してもらえる。 |
| 会話例1 | ボンジア おはよう |
| 会話例2 | ボアタルデ こんにちは |
| 会話例3 | ボアノイチ こんばんは/おやすみなさい |
| 会話例4 | オブリガード(男性)/オブリガーダ(女性) ありがとう |
| 会話例5 | チャオ さようなら |
| 会話例6 | ペルドン ごめんなさい(謝るとき) |
| 会話例7 | ダリセンサ すみません(人の前を通るときや、途中で席を立つときなど) |
| 会話例8 | サウージ 乾杯! |
| 会話例9 | ダ パラ イール ア ペ 歩いていけますか? |
| 会話例10 | オンデ フィーカオ ギッシェ ジ インフォルマソンエス 案内所はどこにありますか? |
(更新日:2007年12月01日)
※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。