
立派なハイウェイ、建ち並ぶ近代的なビル群、地下鉄など整備された都市交通―首都カラカスの町は、ほかの南米の都市と大きくその表情が異なる。コロニアル風の古い建物もあまり目につかず、高層ビルばかりが視界に飛び込んでくる。その都市化した姿は、どこかアメリカ的な機能優先の町のように見える。
石油のもたらした豊かさが、この国の急速な近代化と都市化を生んだ。ベネズエラは世界でも有数の産油国であり、輸出総額の7割以上を石油が占めている。1996年1月には、原油生産拡大を目的に国内10鉱区を国際入札に出した。8鉱区が落札され、アメリカや日本の会社が石油開発に着手している。
近代化とともに人々の暮らしも大きく変わっていった。一部の大土地所有者が支配するかつての植民地社会構造から、中産階級を生み出す社会へと変化し、教育水準も高まった。また、農村から都市へと人は流れ、農業、牧畜業は衰退(食料の半分以上を輸入に頼るほど)し、工業、サービス業中心の社会ができ上がった。都市人口の増大にともない、犯罪発生件数の増加などの新たな問題も現れてはいるが、生き生きとしたカラカスの姿は、南米の明日を感じさせる力に満ちている。
カラカスやマラカイボといった大都市を離れると、ベネズエラはまったく違った姿を見せてくれる。マルガリータ島をはじめ、カリブ海の魅力的な島々、アンデス山脈の山々、オリノコ川が育む平原、そして未開のギアナ高地、こうした雄大な大自然が、手つかずのまま残されている。海岸部の観光開発に続き、内陸部にも観光案内や宿をはじめとするサービス態勢が整い始めて奥地にも入りやすくなってきた。とはいえ、奥地にはいまだ文明は及ばず、昔ながらの暮らしを続ける先住民の住む深い森があり、その全貌は旅行者にはまだまだ閉ざされたままである。
| 国名 | ベネズエラ |
|---|---|
| 正式国名 | ベネズエラ・ボリバル共和国 Repulica Bolivariana de Venezuela(日本の外務省は英語の国際的表記に準じて、ヴェネズエラ・ボリバル共和国 Bolivarian Republic of Venezuelaとしているが、スペイン語の発音では「ヴェネスエラ」と「ス」が濁らない。また、日本のマスコミの表記は「ベネズエラ」が一般的であり、本サイトもそれに応じて従来とおり「ベネズエラ」と本文中で表記する) |
| 国旗 | ![]() |
| 面積 | 91万2050キロメートル 日本の約2.5倍 |
| 人口 | 2773万人(2007年) |
| 首都 | カラカス Caracas |
| 元首 | ウーゴ・チャベス・フリアス大統領 Hugo Chavez Frias(1999年2月就任。再選され、任期は2013年まで) |
| 政体 | 大統領を最高権力者とする立憲共和制 |
| 民族構成 | 国民の約66%がスペイン系白人とインディヘナ、もしくは黒人との混血である。白人は約22%、黒人は約10%、先住民部族であるインディヘナは2%と推定されている。白人はスペイン系が最も多く、ほかにイタリアやポルトガルからの移民もおり、石油開発が本格化した20世紀半ばから移住してきた人々も少なくない。 |
| 宗教 | 国民の95%がカトリックであり、国民行事のなかでも教会に関係したものが重要な位置を占める。信仰の自由は憲法でも保障されており、わずかながらプロテスタントもいる。 |
| 祝祭日 |
1月1日 元日
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| 通貨と 為替レート |
通貨単位はボリーバルBolivaresで略号はBs.。US$1=Bs.2150(2007年8月現在)。ボリーバルの下にセンティモCentimo(¢)があり¢100=Bs.1だが、現在はほとんど使われていない。紙幣はBs.5、10、20、50、100、500、1000、5000、10000、50000、コインはBs.1、2、5、50、100、500と¢5、25、50があるがほとんど流通していない。 ※2008年1月より、Bs.1000をBs.1とするデノミを実施する予定。 |
|---|---|
| チップ |
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| 気候 | ベネズエラは国土全体が、熱帯圏に含まれているが、気温は土地の高度により大きく変化する。海岸線の低地やオリノコ川流域などは、年平均でも28度近くまで上がる灼熱の地だが、カラカスなどのように標高約1000メートルになると、年平均気温は21度で思ったよりもしのぎやすい。確かに日中の日差しは強いが、夜などは冷房を止めても寝苦しくはない。さらに、メリダのように標高1600mまで上がると、昼間でも冷房の必要を感じないほど過ごしやすくなる。 季節は雨期と乾期に分かれる。カラカスの位置する中央平原は4〜10月が雨期、11〜3月が乾期となる。南部のギアナ高地などは年間3000ミリと降水量が多く、雨期は毎日のようにスコールが数時間続く。
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|---|---|
| 時差と サマータイム |
日本より13時間遅れ。つまり日本が夜の20:00のとき、ベネズエラは朝の7:00。サマータイムは採用されていない。 |
| 言語 | 公用語はスペイン語。先住民の言語が使われている地域もある。 |
|---|---|
| 説明 | 南米では一般的にはまず英語は通じないものだと思ってもらいたい。大きなホテルやレストランや一部の人たちの間では、英語も通用するが、それはごく特殊な世界である。ほかには大きな都市や観光地の観光局、旅行代理店などなら、英語でのインフォメーションも期待できる。しかし、それ以外の場合はスペイン語の知識が欠かせない。とはいっても、カタコト、いや単語を並べるだけでも理解してもらえる。 |
| 会話例1 | ブエノス ディアス おはよう |
| 会話例2 | ブエナス タルデス こんにちは |
| 会話例3 | ブエナス ノーチェス こんばんは/おやすみなさい |
| 会話例4 | グラーシアス ありがとう |
| 会話例5 | アディオス さようなら |
| 会話例6 | ペルドン ごめんなさい(謝るとき) |
| 会話例7 | コン ペルミッソ すみません(人の前を通るときや、途中で席を立つときなど) |
| 会話例8 | サルー 乾杯! |
| 会話例9 | セ プエデ イール アリィ アンダント 歩いてそこへ行けますか? |
| 会話例10 | アブラ ウステ イングレス 英語が話せますか? |
(更新日:2008年01月05日)
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