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麗しロマン大陸 人ものがたり

私のかけがえのない時間 私のとっておきの「ヨハネスブルク」よ!(前編)

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「工場の仲間に時折日本語を教えるんですが、そんなときふと、「ああ、遠くに来たなあ」と感じます」。 糸井優輔さん(27)の現在の職場である「遠く」は、南アフリカ・ヨハネスブルクから車で1時間半ほどの鉱業のまち、ブリッツ。

糸井優輔さん

1980年生まれの27歳。2004年三菱商事入社後、金属グループで経理業務に1年半携わったのち、2006年より南アフリカ・ヨハネスブルク郊外にある三菱商事の事業投資先・ハーニック(Hernic Ferrochrome(Pty)Ltd.)に出向、経理を中心に活動中。

日本の三菱商事に入社1年半後、この地でステンレスの原料となるクロム鉱石の採掘・製錬を行うハーニック社に出向勤務となり1年4ヶ月が過ぎた。日本でも携わってきた経理部門が主要な業務だが、もうひとつ、「いちばん楽しい仕事なんです」と語る任務も背負っている。

数十の小さな足がリズムを刻み、手拍子がそれに続き、だんだん激しくなるビートに覆いかぶさるように歌声が響き、反響しあい、小さな教室がアフリカの音とエネルギーで満ち溢れる。圧倒されるようなパフォーマンスで歓迎してくれたのは、ブリッツにあるモレワネ小学校の子どもたち。6歳児程度から日本の中学生くらいの少年まで生徒は5百名ほど。以前から同社はこの学校に文具やスポーツ用品などの寄付や支援活動を行っており、今日は、パソコンの寄付へのお礼のセレモニーが開催されているのだ。糸井さんは本社とハーニック社、そして学校との橋渡し役や活動のアレンジ、事務手続きなどこの活動全般にかかわっている。

「彼らの笑顔がうれしいですよね」そういいながら、糸井さんの顔に浮かぶのも子供たちと同じ弾むような笑顔だ。教室や校庭では歌や踊りが次々に披露され、先生も父兄もリズムに合わせ歌い踊り、堅苦しい行事というよりも、何かのイベント会場にやってきたよう。教室や校庭で待機する子供たちが、行儀よく振る舞いながらも珍しい客人たちの姿に興奮が抑えきれない様子もなんともかわいらしい。

モレワネ小学校のセレモニーの様子

「赴任直後にこういったセレモニーに参加する機会があり、子供たちが素朴に喜ぶ姿を見て、ああ、日本もアフリカも変わらないなあって」。日本ではボランティアなどの参加経験もほとんどなかった糸井さんにとって、南アフリカへの赴任は本格的な地域貢献に始めて向かい合う経験でもあった。

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