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麗しロマン大陸 人ものがたり

私のかけがえのない時間 私のとっておきの「ヨハネスブルク」よ!(後編)

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「文化の違いや語学力の問題などがあり、最初の3ヶ月はつらかったですね」。南アフリカ・ヨハネスブルク郊外のハーニック社に勤務する糸井優輔さん(27)は赴任当初を振り返る。

糸井優輔さん

1980年生まれの27歳。2004年三菱商事入社後、金属グループで経理業務に1年半携わったのち、2006年より南アフリカ・ヨハネスブルク郊外にある三菱商事の事業投資先・ハーニック(Hernic Ferrochrome(Pty)Ltd.)に出向、経理を中心に活動中。

肌の色も生活の背景も雑多な人々の中で仕事をする初めての体験には戸惑うことも多かったのだが、そんなとき、当時の先輩社員がくれた「もっと積極的に事務室から外に出ろ」というアドバイスはひとつの転機となった。

「電話やメールでなく、直接会って話をし、工場にも毎日顔を出すように心がけると状況が変わってきて。正直なところいまも英語には自信がないのですが、だからこそ顔を合わせて話すと違うんです」。外に出たことは、始めての友人との出会いももたらした。工場で働く黒人のポーリーさんである。「当初は単身赴任だった自分に気を使って声をかけてくれたんです。休日にはこちらの言葉で「ブライ」と呼ぶバーベキューに呼んでくれたり、サファリに誘ってくれたり」。

人種間の複雑な問題を抱える南アフリカだが、逆に言えば他人種が混じることへの抵抗が少なく、日本人もごく自然に迎えてもらえるという。「彼の結婚5周年パーティに招待されたとき、自分と妻以外は出席しているのはすべて黒人。驚きましたが、楽しい経験でした」。彼らやモレワネ小学校との交流を通じて、最初の戸惑いは徐々に楽しさややりがいに変わっていった。今は毎日をエンジョイしています、という。

「5分でやるといっていた仕事が、2日後に仕上がってくる。仕事面ではそんなスローなところに困っていたのですが、いまは、5分でやると返事があったら、「では、僕は10分後にその仕事をこう処理するから」とはっきりと念押しします。これが効果的なことに気がついてからは、仕事が進むようになりましたね」。在任1年4ヶ月。毎日が小さな理解、小さな前進の積み重ねだ。

友人・ポーリーさん宅にて
スタークフォンテン洞窟へ、ポーリー夫妻と共に
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