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麗しロマン大陸 人ものがたり

私のかけがえのない時間 私のとっておきの「青島」よ!(後編)

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進化を続ける中国は、いまだに発展の伸びしろも大きく、仕事をしていても面白い。そんなこの国を漢字で表現すると、「美」だという。

青島のまちをバックに、沖へ向かうヨットがあった。

牧畜を重視していた古代の中国の人々にとって、羊は豊かさの象徴だった。その文字に別の一文字を加えることで、新たな豊かさを生み出せる。中国はそんな国だと飛坂さんは言う。「それを代表するのが、羊に大の字を加えた大きな豊かさ、すなわち「美」と思います」

では青島は?

「『洋』。豊かさにさんずい、海の水が加わります。海に面した地の利を生かし、より国際化を目指して欲しいという個人的な気持ちも込めています。今回のパラリンピックなど、いままでと違うものが入ってくるのは、青島にとってチャンスでしょう」。

さまざまな土地に出向いたなかで、青島がたぶん一番好きだと言う飛坂さん。中国の中では商売っ気が薄く、真面目と言われる山東省の人々。海に囲まれた地形がそうさせるのか、青島の人々や街の風景は、それに加えて独特の明るさとのんびりした空気を身にまとっている。「明るい笑顔がいっぱいあって、歩いている人の早さが違うでしょう」。

三菱商事(青島)有限公司の社員旅行での一枚

リラックスさせてくれるこの地で、商売として取り組むのは食品関係、とりわけ特産の リンゴジュースは重要な商品だ。いま、世界から注目されている食品の安全問題は最重要課題で、厳重な検査や信頼できる取引先の開拓は当然大切だが、飛坂さんが土壌の研究に打ち込んでいる影にはそんな理由もある。「自然の力を大切にしないやり方は農業のサステナビリティ(継続性)にとって、いいことはありません。これは中国だけの問題ではありませんが」。

グローバル化がすすみ、以前は困難だった省をまたいだ取引や、日・中にとどまらない三国間の商売も活発になってきた。次世代に期待することは、「人と人の交流をもっともっと進めることです」。

ヨットもそのひとつだと語る。その先にあるのは、さまざまな可能性だ。会社でも学生の日本研修支援を行っているが、個人的にも将来はホームステイなどの協力をしていきたいと考えているという。仕事にせよヨットにせよ、当面すべきことは多い。新たな商売にも夢は広がる。

「実はね、履物にもやっぱり興味があるんです」飛坂さんは懐かしそうにつぶやいた。

(文・写真 山田静)

(更新日:2007年08月14日)

レースに使用されるヨットの中で、パラリンピックにも採用されている
1人乗りのヨットを何と言うでしょうか。
現地から、とっておきの情報をお届けします。

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