朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ホーム設定

Special Contents ひと

  • インタビュー
  • フロントランナー
  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

記事を印刷

地球発

  • 麗しロマン大陸TOPへ
  • バックナンバー

麗しロマン大陸 人ものがたり

私のとっておきの「カラカス」よ!(前編)

  • 人ものがたり 前編
  • 人ものがたり 後編
  • たいむトラベラー 前編
  • たいむトラベラー 後編
  • スナップショット
  • 旅の基本情報
  • ページ1
  • ページ2

世界有数の石油や天然ガスの産出国として潤う一方で、国立統計院によれば06年の貧困率は23.4パーセント、インフレ率も2007年7月は食料が26.1パーセント、医療費が40.9パーセントと極端に高いものも目立つ(在ベネズエラ日本国大使館HP・マンスリー経済情報(平成19年8月)より)。この状況下、すべての親たちが満足な教育態勢を整えられるわけではない。訪れた公立学校の職員は、「公立学校で学ぶのは、中級から下の階級の子供たち。でも、まだ学校に通えるだけ恵まれているんです」と語った。

この活動を始めてから、自分も社会の状態に敏感になったとウルダネータさんは言う。 「自分が取り組むのは、失われた(教育の)ピースを埋めるような作業だと思うこともあります」

豊富な資源を有効に正しく活用できる人材を育てることは、国の将来を左右する重大事。政府は無料の教室を設けるなど貧しい人々の救済に力を注いでいるが手が回り切らないのが現状だ。三菱商事も人材育成の重要性に共感し、現在は大学への奨学金も供出、他の教育関連事業への協力も具体的に検討されている。

学校そばの屋台は、授業帰りの生徒たちの息抜きの場所

「今の子供たちはチャレンジ精神がありスポンジのように知識を吸収していく。ひとつの授業を終えると、「また次のことを教えて」とせがまれます。その反応を見ると、いい仕事をしたなあ、とうれしくて」

顔をほころばせながら、彼は思い描く夢を語る。 「カラカス以外の場所でも、このプロジェクトを拡げたいです。エネルギービジネスの知識を、早い段階から学んでもらいたい」

天然ガスなど、石油以外の国の資源についても教えていきたいと思いは広がっていく。ただそんな企業人、カラカス人としての思いだけが彼を動かしているわけではない。

「自分の学生時代を思い出すんです。教室という場には、寝てばかりいる子、鏡ばかり見ている子、そして隅には騒いで授業を台無しにするような子たちなど、いろいろな生徒が集まっています。今も昔もそれは同じですね」

だから、少しだけ長く生きた人生の先輩として、経験を伝えていきたいと感じている。

「僕自身が、教室の隅で騒いでいた生徒でしたからね」

何かを思い出したように、いたずらっぽく微笑んだ。

(文・写真 山田静)

*参考:ジュニア・アチーブメント・ジャパン

(更新日:2008年01月05日)

ベネズエラという国名の由来をご存じですか?
現地から、とっておきの情報をお伝えします

Presented by Mitsubishi Corporation

前のページへ
画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Netscape7.0以上、Firefox 1.0以上、Macintosh Safari 1.0以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。