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麗しロマン大陸 たいむトラベラー

古都「ハノイ」に芽吹く若き力(前編)

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学生たちがアイデアいっぱいの手作りロボットで技を競い合う「ロボコン」。日本でもファンの多いイベントだが、過去5回のアジア大会で3回優勝し、アジア最強と言われているのがベトナムであることをご存知だろうか。

欧米風のバーレストランで、ベトナム料理のランチを食した

ベトナムは近年、IT関連産業の育成に並々ならぬ力を入れている。ホーチミン市の近郊にはソフトウエアパークが設立され、優秀な人材は引っ張りだこ。転職もさかんだし起業の動きも少なくない。

訪問途中、郊外のしゃれたオフィス兼レジデンスビルで昼食をとった。ガラス張りのレストランの外にはプールがあり、欧米人の家族や女性の姿が見える。河内さんが軽く会釈した先には、日焼けした筋肉りゅうりゅうの青年がいた。携帯電話関連会社の社長だという。片耳にピアスをし、平日の昼間から水泳を楽しむ姿からのぞく「豊かさ」に少し戸惑いを覚える。彼らのような富裕層は年々増え、ゴルフや車、ブランド品、ホテルのジムやプール通いなど、最初に始めるのは日本のオカネモチと変わらないという。

子供たちの笑顔がどこに行っても待っている

別の日に、ハノイのラーメン屋で働く若いベトナム人女性と出会った。日本語を勉強中という彼女は、「『スラムダンク』ガ、スキデス。『イヌヤシャ(犬夜叉)』モ。W-inds.モデス」と、次々と日本の漫画やアーティストの名前を挙げていく。目をきらきらさせながら「涙そうそう」を口ずさむ様子がかわいらしい。彼女もまた、ベトナムの新世代である。

ベトナムのことを「若い」と表現する人は多い。長く続いた戦乱のためもあるだろうが、確かに出合う人々は若者が多く、そして子供や妊婦が多く、さらに働く女性が多い。

OLファッションで決めた女性も増えてきた

「働いていないと、なんで? って聞かれるんですよ」。現地の日本人駐在員夫人は笑う。ベトナムでは女性は働くのが当たり前、出産前もぎりぎりまで職場に立つ。「メードは二人いるわ。1カ月で一人50ドル。洗濯や掃除、料理も全部やってもらうの」。二人の子供を抱え働くベトナム人女性は教えてくれた。都会の女性は地方から来た住み込みのメードに家事を託し、あるいは同居する祖父母や親族が引き受ける。多くの会社が産休4カ月など女性に手厚いが、それは、優秀な人材を確保するために不可欠だという。しっかり者でよく働くベトナム人女性は、組織でも経理などの重要な役割を担うことが多く、個人商店でも多くは女性が店を切り盛りし、男性はもっぱら配達など体を使う役割だ。

きびきびと笑顔で働く女性たち、昼間から茶飲み話に興じる男性たち、遊び回る大勢の子供たち。ベトナムでは金銭面とはまた別の、豊かな人間の姿に出合うことができる。

走るバイク軍団。近々ヘルメットの装着が義務づけられる
4人乗りのバイク

朝7時、そして夕方4時のハノイ。どこの交差点でもバイクが爆音を立て渦を巻くように走り、道を渡ることもままならない。3人、4人乗りのバイクだと、真ん中はたいていが子供や赤ちゃんだ。揺れにも爆音にも慣れっこなのか、大人に挟まれ熟睡する子供もいる。日本とは形を違えた通勤ラッシュだが、日本との違いは、目があうと必ず笑顔が帰ってくること。「玄関まではすぐに入れてくれるけど、その先になかなか入れない」と、ベトナム通のある日本人は表現した。確かにそうではあるのだが、やはり、この明るさ、この笑顔はくせになる。

(文・写真 山田静)

(更新日:2007年09月01日)

ベトナムの首都「ハノイ」は漢字で「河内」と書きますが、
それはなぜでしょう?
現地から、とっておきの情報をお届けします。

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