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ブルーマン

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ブルーマン東京公演 どらく編集部リポート
−日本のブルーマンは近未来的−

ブルーマン写真:南しずか

半年前、ニューヨークのアスタープレイスシアターで見た「ブルーマン」が日本公演をスタートさせた。その公演を見に六本木の専用劇場、インボイス劇場に足を運んだ。

劇場正面の階段を上まで進み橋を渡ると、劇場の入口にたどり着く。入口からブルーマンの世界が始まっているのは同じだが、ニューユークに比べると広々とした印象だ。劇場内部もブルーマンの世界を存分体験できる作りになっている。ただ、15年の歴史があり、趣(おもむき)を醸(かも)し出していたアスタープレイスシアターと比べると、新しい感じがブルーマンにはなじまないようにも思えた。

おおざっぱに比較すると、日本は全体的に近未来的なイメージを押し出した一方、ニューヨークは原点であるストリートパフォーマンスをイメージさせる部分を前面に出していた。インボイス劇場内で気になったのは左右前にある人型の置物。これは初めて見るものだ。ショーの中で使われた際にはその不思議さに驚いた。ショーが始まる前に近くから見ておいて、ショーの中でどのように使われるのか見てもらいたい。

オープニングの構成はニューヨークとほぼ同じであったが、今回の観客のノリは断然低い。始まる前から期待感が渦巻いていたニューヨークに比べ、今回の観客はブルーマンの世界についていけるのか、どんなことになるのか不安になってきた。

ブルーマン写真:南しずか

でも、その心配はあっさりと解消された。前半にあるパイプドラムの演奏。観客はやっと声を上げたり拍手したりし始めた。観客の心をつかんだブルーマンたちは様々なパフォーマンスで、どんどんブルーマンの世界に引きずり込んでいく。その後、多くの観客は音楽に合わせからだや足を動かし、時には笑い、ショーを満喫したようだ。

ニューヨークで行った取材でブルーマンの創始者の3人にインタビューした際、「日本公演のオリジナルは色々用意しているよ」と言っていたことは事実だ。細かい点を上げることはここではしないが、随所にオリジナルな演出がある。インタビューの際に、漫画喫茶を使うことを明言していたが、彼らの世界での漫画喫茶には驚かされた。一度も行ったことがなかった人達が作りあげた不思議な世界は、今後進化する漫画喫茶の未来の姿なのだろうか。

また、日本の観客はシャイだから、参加型のパフォーマンスは難しいのではないか、と質問した時、彼らの目が突然輝いた。その意味は、「自分達の作りあげた世界、パフォーマンスは必ず日本人にも受け入れられ、多くの人が参加したくなる」という自信だったのだろう。

出口でブルーマンたちが見送りをしてくれ、記念写真も気軽に応じてくれる風景は、ニューヨークと全く同じ。日本ではこんなことはなかなかないので、きっと驚くだろう。特に子供たちは大喜びだ。劇場を出るまで続くブルーマンのパフォーマンスは、日本人の心をつかむことができたに違いない。

日本で初めて見る人はもちろんだが、一度見たことがある人も、日本公演でしか味わえない近未来的な側面にきっと満足がいくだろう。

私が感じたニューヨークと一番同じ点は、見終えた観客の満足した表情だ。

(文:どらく編集部 三橋有斗)

(更新日:2007年12月05日)

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