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ブルーマン

劇場全体が舞台になるブルーマン・ワールド

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12月に日本公演を控えた「BLUE MAN」をニューヨークのアスタープレイスシアターで見ることができた。ひと足早く公演の様子を報告したい。

世界の様々な場所で公演されている舞台であるが、スタートしたのは、このアスタープレイスシアターだ。中に入ると、会場の狭さに驚いた。300人程度しか入らない。この狭さがブルーマンと観客の距離を近くし、一体感を出せる空間を作り出しているのだろう。

すでに15年目を迎える舞台だと言うが、今でも観客は満員。舞台の始まる15分前から席はほぼ埋まり、客席はすでに盛り上がり、奇声を上げている人も。開演5分前からは、ステージ上の電光掲示板に観客を煽るメッセージが次々と出てくる。「こぶしを振り上げよう」など様々なメッセージが表示された。中にはローマ字表記の日本語や中国語などのメッセージも含まれていた。

客席は1階手前、奥、2階席に分かれていて、私は2階席の一番前に座った。1階手前はポンチョ席とチケットにも書かれており、座る前にポンチョを着ることになる。水でも飛んでくるのかと思わせる演出だが、そうではない。2階席は紙のハチマキが渡され、頭に巻き付けるように指示される。

事前に、映像でショーの紹介などをみていたせいか、オープニングは大きな音と共にスタートすると思っていた。しかしながら、3人のブルーマンがステージ・セットの裏側に登場するといった静かな始まりだった。観客も予想していたものとは異なるのか、何か不思議な空気が劇場を包んだ。

その後、太鼓の演奏とともに今までの静けさは破られ、想像していたような派手なパフォーマンスがスタートした。ここからは、大音響に合わせたものとパントマイムのようなパフォーマンスが次々と繰り広げられた。休憩はなく、あっていう間の約2時間だった。

流行の言葉ではないが、ユーザー(観客)参加のパートがいくつか用意されており、誰が選ばれるか「ドキドキ」な場面だ。私は2階席ということもあって安心しきっていたが、ショーの中盤で、客席に入り込んだ彼らが、脇の壁を伝って2階席の一番後ろまで突き進んでいく。それまでの思いは一変した。

残念ながら私は選ばれなかったが、中盤に行われた掛け合いのショーには1階席の日本人女性が選ばれ、舞台に上がってブルーマンに混じってショーを盛り上げた。それ以外にも、米国人と思われる男性は体当たりのパフォーマンスに加わった。

ブルーマンは劇場全体を舞台(時には外にも出て)として、観客を巻き込み自分たちの世界に引き込んでいく。彼らは言葉を発しないが、音楽やパフォーマンスで観客の心をつかんでいった。エンディングは会場にいる全員が参加するパフォーマンス。ブルーマンは客席に入り込んで、観客を扇動していく。煽られた観客は・・・。これ以上は実際に体験して欲しいので書かないが、きっと楽しめることだろう。

ショーが終わると、ブルーマンは観客を送り出す。彼らはしゃべらないが、客のリクエストに応え、記念写真の撮影や握手なども気軽に応じてくれる。

若干の英語を理解できないと分からない部分は少しあるが、基本的には言葉のないショーなので、誰でも楽しめる。きっと日本公演でも、楽しい気分に浸れる時間になるだろう。

(文・どらく編集部 三橋有斗、写真・南しずか)

(更新日:2007年07月11日)

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