ニューヨーク・マンハッタンの3丁目にあるブルーマングループのスタジオを訪れ、オリジナル楽器の説明などを受けた。
このスタジオは昔、劇場としても使われていた。今では事務所として、また、さまざまな創作物を造るスペースとなっている。スタジオ内部の壁面に据え付けられた棚には楽器が積み上げられ、床にも多種多様な楽器が雑然と置かれていた。音楽スタジオとしての機能もあり、ミキシングなどの機材も揃っていた。実際にここでアルバムのレコーディングも行い、写真撮影やビデオ撮影、リハーサルなども行っているという。
スタジオを案内してくれた関係者は、「興行場所として登録していたので、市条例の関係で1年に一度は、観客を招いて公演する必要があった。仕方なく、関係者を呼んで1ドルの入場料をもらって公演をしました」と笑顔で話してくれた。
音楽関連のシニアディレクターが、置いてある楽器の説明をしてくれた。楽器はすべて彼らがデザインして作ったものだ。使いやすく、見た目も面白いことが肝心だ。パフォーマーが喜んで使ってくれるかどうかが重要だという。
一番新しい楽器を紹介してくれた。名前もまだないその楽器は、分類としてはパーカッションになるもので、ベースギターの弦を貼り、それを叩いて音を出す。これはまだ本番のショーで使うかは未定だそうだ。
次に紹介してくれたのが、ブルーマンのショーの中で一番おなじみのもの。重要なことは誰でも簡単に演奏できるものにすることだという。この楽器も叩けば音が出るという単純なものである。
奏でる音もユニークなものでなくてはならない。ドラムなどの打楽器は、ブルーマンのコンセプトでもある「原始的なもの」をつくる上で大事な役割を果たしている。この楽器が奏でる音は、現代的なテクノロジーを象徴すると同時に、大昔の原始的な要素が融合されているのです。

カラフルに色が塗られている。演奏者が叩く場所が分かりやすい、ということもあるが、重要なのはライティングとの相乗効果を狙ったこと。この楽器はPVC(ピービーシー)と呼ばれている。
次の楽器は、パイプをつなぎ合わせて作ったトロンボーンのような「ドラムボーン」。これもショーの中で実際に演奏していたものだ。これは長さによって音が変わる。いくらでも長くできるので、容易に音階が変えられるという。
ブルーマンが演奏する楽器に続いて、裏方であるバンドが使っている楽器を紹介してくれた。ショーの中ではバンドのメンバーもブルーマンと同じく顔にペイントをしており、ショーにおいても重要な役割を担っている。楽器もまた、ブルーマンのショーには欠かせない存在であり、このスタジオがその中枢を担っているようだ。

(文・写真:どらく編集部 三橋有斗)
(更新日:2007年07月11日)
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