いまだかつてない壮大なスケールで地球を描いたドキュメンタリー「アース」の舞台あいさつが、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。監督のマーク・リンフィールド氏(以下M)がキリンのぬいぐるみ、プロデューサーのアリックス・ティドマーシュ氏(以下A)がゾウのぬいぐるみを抱えての登壇。和やかな雰囲気の中、作品にかける思いや撮影秘話を語った。
司会者:あいさつをお願いします。
M:このような日を迎えられて大変光栄です。日本は、今回で2度目の来日となります。1度目もこの映画に関係しているのですが、吉野桜を撮影しに日本に来ました。
A:この劇場でこういった形で作品を上映できることを大変うれしく思っています。と言うのも、4年前に「ディープ・ブルー」を初めて上映したのもこの劇場でした。「ディープ・ブルー」の成功への旅がここから始まったのです。同じような形で「アース」もご覧いただき、楽しんでいただければと思います。
司会者:アースの「旅」のきっかけは何ですか?
M:我々としても、地球の大きな変化があるのを感じています。もう見られなくなってしまうかもしれない動物や風景をおさめておきたいと思いました。そしてそれを大きなスクリーンで見て頂きたいと思いました。ここにある映像はもう二度と見ることができない動物や風景かもしれません。

司会者:スタートから完成まではかなりの時間がかかりましたか?
A:プロデューサーとしてはちょっと時間が掛かりすぎたかなというくらいかかりました。5年間費やしています。ただ、やはり野心あふれるスケールの大きな作品でしたので、アラステア・フォザーギルと今ここにいるリンフィールド監督でなければ作ることが出来なかったと思います。やはり信念と希望を感じさせてくれるような人でなければ、この映画は制作できなかったと思います。
M:僕たちとしても、制作費がたくさん必要でしたので、そう言った意味でも彼には大変お世話になりました。
司会者:動物は人間と違って動きを指示できないわけですが、例えばゾウが行進するシーンなど、どうやって映像を撮ったのですか?
M:ゾウの撮影は空撮で撮りました。それを可能にしたのは新しいテクノロジーで、カメラを固定できるデバイスです。ご覧になって頂くとわかるのですが、すごい距離から撮影していまして、その距離はなんと1キロも離れているんです。でも映像をご覧になっている限りではとてもそうは思えないと思います。こういったテクノロジーを使うことによって、彼らを邪魔することなく、今まで見たことのないような行動パターンを撮ることができました。
司会者:彼ら(ゾウ)を探すことも「旅」ですよね
M:業界の科学者の協力を得て、彼らの居場所を探しましたが、だから、4、5年もかかっているのですね。

司会者:はじめから驚きの映像で、どこにカメラを置いて撮影しているのかがわかならいシーンもたくさんあったので、メーキングが気になるところですが。
M:観客の皆さんが本当にどこから撮っているのかわからないというのは、我々が目指したところでもあります。カメラがどこにあるのかわからない方が、ストーリーや映像に入り込みやすいでしょうし、また、動物たちの行動パターンを逃さないように細心の注意を払って撮影をしました。大画面のスクリーンで見て頂いてこそ、醍醐味(だいごみ)があると思います。ご覧になって頂ければわかりますが、皆さんきっとその場にいるような気持ちになると思います。これは、ご自宅のリビングでは経験できないことだと思いますので、やはりスクリーンで見てこそだなと思っていただければうれしいです。
司会者:最後に一言おねがいします。
M:この作品を制作して感じた素晴らしい気持ちを、半分でも皆さんに味わって頂けたらと思います。撮影を経て、まだ地球上にこれだけの美しいものが残っているということを、本作にかかわった全スタッフが感じてこの撮影を終えました。それだけ特別な場所がまだ地球にあることを感じてほしいです。
(更新日:2007年12月19日)
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