映画「モンゴル」のJAPANプレミアが、4月5日(土)劇場公開に先駆けて開催され、主演の浅野忠信に加え、ゲストとして、映画「バベル」で2007年アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊地凛子が登場した。浅野と菊地はアカデミー賞にノミネートされたという共通点のほかに、同じ事務所の先輩・後輩ということもあり、仲良くも刺激し合える良い間柄であることがうかがえた。

浅野:今日はお越しいただきありがとうございます。最初は日本の公開が不安でしたが、アカデミー賞ノミネートをきっかけに、いろいろな人に見てもらえるチャンスをもらえたので、本当にうれしく思っております。本当に大変な思いをしてこの作品は取り組んでいたので、楽しんでもらえればそれが一番うれしいです。
司会者:撮影に入る前にモンゴル語や乗馬、殺陣の特訓をされたそうですが、どれが一番大変でしたか?
浅野:最初に監督に会ってすぐに、乗馬の練習をしなければいけないなと思いました。乗馬クラブに通い出すと同時に、日本在住のモンゴル人の先生にモンゴル語も徹底的に教えてもらいました。とにかく言葉の発音が多くて、セリフ覚えるのが後回しになって、この短い期間では不可能だなって思うことはたくさんありました。最初の撮影が終わってから1年後位に2回目の撮影があったんですが、撮影1週間前に全部台本が変わったので、またもう1冊分セリフを覚えなきゃいけなくて、とても大変でしたね。
司会者:それを聞いた時の心境っていうのは、正直どうでしたか?
浅野:いや、もう笑うしかなかったですね。そういうことがやっぱりあるんだなと思って、逆に「何くそ!」と思ってやるだけやりました。
司会者:監督はロシア人で、スタッフもいろいろな外国の方々でした。現場のコミュニケーションをとるのにご苦労はありませんでしたか?
浅野:苦労はありましたけど、すごく愛情を持って接していただけました。お互いにいけない部分ははっきりと言い合って、気に入らないこともたくさんありましたが、最後は分かり合えたと思います。それがこのような素晴らしい結果に結びついてくれたので、たぶんモンゴルや中国の人たちも皆大喜びしていると思います。
司会者:色々な思い出があると思いますが、特に印象的だったのはどんなところでしたか?
浅野:国によって食事スタイルとか違うんだな、と思いました。例えば、モンゴルの人たちは食事の席で皆1人ずつアカペラで歌うんです。それで「浅野の歌を聞かせてくれ」みたいなことがありました。ロシアの人たちは「この作品に携われ、素晴らしい仕事ができて誇りに思う」などと1人ずつスピーチをするんです。日本では食事の席で何かやるということはあまりないので、それが面白かったですね。
司会者:歌は何を歌われたんでしょうか?
浅野:最初はびっくりして何を歌おうか迷ったんですけど、海外の人も知ってるかもしれないと思って「翼をください」を歌いました。

司会者:さて、今回はすてきなゲストをお迎えしております。映画「バベル」でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊地凛子さんです。菊地さんからお祝いのメッセージをお願いします。
菊地:本当におめでとうございます。私自身のことのようにうれしかったです。チンギス・ハーンの役に挑戦していく浅野さんの姿勢が、私自身最も尊敬できる部分です。常に前にいてくれる先輩として、色々教えていただけることに感謝しています。
司会者:菊地さんは1年前にレッドカーペットを歩かれましたが、その時のお気持ちや世界中のマスコミから注目されたその雰囲気をちょっと教えて頂けますでしょうか?
菊地:あの時は舞い上がってしまっていたので、冷静になろうと思っていたんですけど、やっぱり凄く舞い上がっていたと思います。
司会者:浅野さんは今年歩かれましたが、いかがでしたか?
浅野:菊地さんが置かれていた状況と全く違ったと思うんですよね。彼女はやっぱり1人でノミネートされて、僕は作品として行ったので。しかも、やっぱり女性ですから注目の度合いも違ったと思います。そういう意味で、僕は本当に気軽だったというか、何かあったら監督にお願いしよう、と思っていました。

司会者:やっぱりレッドカーペットの歩き心地は良かったですか?
浅野:すごく皆さんが祝福してくれて、その中を歩いていると、「楽しんでもらえているんだな」とか「そういう作品が撮れたんだな」という気持ちがこみ上げてきてうれしかったです。
司会者:最後に皆様へメッセージをお願いします。
浅野:この作品ができた時に、監督が徹底的にあきらめずに作品を作り上げたという思いが伝わってきました。そこに描かれているチンギス・ハーンは、決してあきらめることなく、家族を大切にして生きていくというお話だったので、物事をあきらめずに取り組むことの大切さを、この映画で感じてもらえればうれしいです。
(更新日:2008年04月02日)
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