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映画散歩

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記者会見レポート

「ガマの油」完成披露試写会舞台あいさつ

役所広司初監督&主演映画「ガマの油」完成披露試写会が、6月6日の全国公開を前に都内で行われ、役所監督、瑛太、小林聡美、益岡徹、八千草薫らが登場した。ある悲しい出来事と小さな優しい嘘がきっかけとなって登場人物たちがつながっていく様をユーモラスに描いた本作。役所監督ならではの演出、心温まるストーリーの影響を受け、キャストらのコメントもしみじみとしたものが多かった。

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初監督を務めた役所広司
――初監督作品がついにお披露目となりましたが、今のお気持ちはいかがですか?

役所:俳優として完成披露試写会には何度も参加してきましたが、さらに緊張しています。この作品がこの映画に参加してくれたスタッフとキャストで生んだ子どもみたいな感じがして、この子を本当にひとりでも多くの方にかわいがってほしいです。

――キャストの皆さんはいかがでしたか?

役所:皆さんのおかげで本当に助かりました。監督と俳優の両方をやっていたので、カメラの周りをウロチョロしていました。俳優さんたちにとっては目障りだったかもしれませんが、ここにいるキャストの皆さんは静かにそれを受け止めてくれましたので、伸び伸びとやることができました。

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息子役を演じた瑛太
――役所監督はどのような演出をしましたか?

瑛太:本当に丁寧に分かりやすく演出してくださって、すごく良い空気の中で伸び伸びと演じることができました。役所さんは僕の父親役で、おんぶするシーンがあるんですが、役所さんをおんぶするというのは、すごいことだと思いました。そのシーンだけではありませんが、とても大好きなシーンです。

小林:役所さんご自身も俳優をやられていて、とても素敵な俳優さんなんですけれども、細かいところまで指導していただきました。人さし指を上にあげるシーンがあるのですが、監督から「ロケットが打ち上がるように垂直にあげてください」とご指示をいただき、本当にロケットが上がるように「ピン!」となっているはずですので、ぜひ注目して見てみてください(笑い)。

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役所(中)、小林(左)、瑛太の一家3人で願掛けダルマならぬ、願掛けガマ蛙へ目を入れる
――役所さんらしさというものを、どんなところに感じられましたか?

八千草:初めて拝見した時に、優しくて温かくて「これが役所さんなんだな」と思いました。それと、とても悲しいことなのに、なんだかおかしくて、おかしいけれども涙がこぼれちゃうみたいな。そういう複雑だけど人間が持っているそういうものをとてもかわいく感じました。

益岡:役所監督とは昔からのつきあいで、渋谷のガード下の焼き鳥屋でよく飲んでいました。その時に聞いた役所監督の家族の話や幼い頃の話がオーバーラップしました。全部含めてしみじみ、本当にいい映画です。

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益岡徹(左から2番目)や八千草薫(右から2番目)らも加わって
――今までについた「優しい嘘」はありますか? また、落ち込んだ時にはどうやって立ち直りましたか?

役所:僕の場合は、笑うしかないという感じですね。笑いというものは、何かと化学反応を起こして力が出るようになっているのではないでしょうか。

瑛太:笑えなくなるような状況は誰にでもあると思うのですが、キャンペーンを一緒にやらせていただいたときに、役所さんから「本当に苦しい時ほど笑った方が良い」とずっと聞いていました。苦しかったり、悲しかったりした時、僕も笑っていきたいと思います。

小林:私は、「これはどん底ではないんだ」と思うようにします。きっと今の自分よりも、もっと大変な方や動物はたくさんいると思うので「大したことない。逆にこれくらいですんで良かったな」と思うようにしています。

八千草:やっぱり笑いたいですけど、なかなかそうはいきませんね。でも、やっぱりいつも楽しい気持ちで何でも考えていこうと思っているので、落ち込んだ時は自然にまかせて自然体でいて、そして楽しく楽しくと言い聞かせ、そこから抜け出せたらいいなと思います。

――最後に監督よりメッセージをお願いします。

役所:悲しみを突きぬけるような元気の出る映画です。大切な人たちのことをふっと思い出すきっかけになってくれればうれしいです。ひとりでも多くの方にこの映画を見てもらいたいと思います。


(更新日:2009年06月03日)

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