
| 配給: | ギャガ・コミュニケーションズ |
|---|---|
| 原題: | GOODBYE BAFANA |
シネカノン有楽町1丁目、渋谷シネマGAGA!他全国順次ロードショー
ジェームズ・グレゴリー/ジョセフ・ファインズ ネルソン・マンデラ/デニス・ヘイスバート グロリア/ダイアン・クルーガー
ビレ・アウグスト
南アフリカ共和国で、黒人の自由と権利を獲得するために闘い続け、初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。2008年で90歳を迎えるマンデラが、初めて自身の人生の映画化を許可した記念すべき作品が誕生した。
ここで描かれるのは、すでに世界中に広く知れ渡っているマンデラの輝かしい功績ではなく、マンデラが表舞台に立って南アフリカを変革していく以前の「囚(とら)われた27年間」。理想の社会を作るために、刑務所の中から運動を指揮し続けた、意義深い歳月。その中に秘められた、ある看守との魂の交流を描いた作品だ。
看守グレゴリーを演じるのは、「恋におちたシェイクスピア」で高く評価されたジョセフ・ファインズ。実在のグレゴリーの著書を読むだけでなく、なめらかにコーサ語を話せなければ役柄に信頼性が出ないと考えたファインズは、約2カ月をかけて、この言語の習熟に努めた。
現存する歴史上の大人物マンデラを演じるのは、大ヒットTVシリーズ「24 TWENTY FOUR」のデニス・ヘイスバート。マンデラのすべての演説を何度も繰り返し聴き、彼のクセやアクセントなどを習得すると同時に、内面からあふれ出るカリスマ性に少しでも近づくべく努力を重ねたという。
グレゴリーの妻グロリアには、「ナショナル・トレジャー」シリーズのダイアン・クルーガー。夫がマンデラに心酔していくことに反発と不安を抱きながらも、夫への愛を貫く妻の揺れ動く心情を見事に演じた。
監督は、「ペレ」と「愛の風景」で、カンヌ国際映画祭パルムドールに2度輝いた名匠ビレ・アウグスト。マンデラの人間としての魅力に迫るとともに、男と男の熱き友情を真正面から描き、骨太の感動作に仕上げた。
1968年、南アフリカ。アパルトヘイト政策により、黒人には投票権がなく、住居や就職、教育でも差別は当たり前のことだった。ジェームズ・グレゴリーが国内一の刑務所と名高いロベン島に看守として赴任した時、反政府運動の首謀者、ネルソン・マンデラの担当に抜擢(ばってき)される。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったグレゴリーは、彼らの言葉であるコーサ語がわかるので、秘密の会話をスパイしろというのだ。妻のグロリアとともに異例の出世を喜ぶグレゴリーは、まさかこれが、マンデラとの長い長い付き合いの始まりとは思いもしなかった……。
グレゴリーはマンデラに初めて会った時から、特別な印象を抱く。彼はまるで過酷な独房ではなく自宅の書斎にいるかのように、いつも堂々と振る舞っていた。
グレゴリーが力を発揮する機会は、半年後に訪れる。マンデラ夫人が面会に来たのだ。グレゴリーが、コーサ語で交わされた武装闘争の指示や息子の近況を少佐に報告したため、夫人は逮捕される。それでも毅然(きぜん)としていたマンデラが心を乱したのは、息子の事故死を知った時だ。グレゴリーは当局の暗殺を疑って胸を痛め、同じ息子を持つ父としてマンデラに深く同情し、コーサ語で心からのお悔やみを伝えた。2人の心が初めて一歩近付いた瞬間だった。
マンデラは共産主義の危険なテロリストだという「白人の常識」に、グレゴリーは疑問を抱き始める。マンデラの口から「人種を超えて平和に暮らせる世界」を目指していると聞いて好奇心に駆られ、危険を冒して禁制品である「自由憲章」を手に入れる。人目を忍んで憲章を読み込み、マンデラの気高い思想に傾倒していく一方で、准尉への昇進をグロリアと喜ぶグレゴリーは、二つの世界で危ういバランスを保っていた。
ある日、釈放が近い囚人のもとに、コーサ語のメモが届く。グレゴリーは少佐の指示通りそのまま渡すが、国防軍がメモに記されたアジトを襲撃、出所したばかりの男も死亡する……。

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