
来年6月に公開予定の「築地魚河岸三代目」の製作発表記者会見が、映画の舞台となった築地市場内で行われた。築地市場内で映画の製作発表が行われるのは初めてという。市場内で働く人達が運転するターレーのパレードに続き、エリートサラリーマンから魚市場内の仲卸に転身する主人公の赤木旬太郎を演じる大沢たかお、恋人の明日香役の田中麗奈のほか、伊東四朗、森口瑤子、松原信吾監督が登場した。
主演の大沢たかおは、「亡くなった祖父母が市場で働いていてゆかりが深い場所。ここでこのような発表ができることが光栄です」と話した。撮影の苦労話としては、「市場内での撮影は、仕事まっただ中の午前2時から行われたので、じゃまになって怒鳴られたりしたこともありました。しかし、多くの人達によくしてもらったことが思い出です」。また、「魚は全て模型でなく本物を使ったので、スタッフの作品にかける意気込みを強く感じました。今から作品の出来上がりが楽しみです。最近は、若い人向けの作品が多いが、この作品は、自分の世代や親の世代が楽しんでもらえるはずです」と、本作への思い入れを語った。

ヒロイン役の田中麗奈は、「今回の作品では色々な面を体験できました。色々な人との絡みがあって、いろいろな人に活かされている、と実感ました。あたたかさや人情を伝えられたら良いです」と話した。また、「一番嬉しかったことは、撮影に使った魚を持って帰ることができたこと。家族や友人と本当においしくいただきました」というエピソードも披露した。
松原監督は、「大沢君が30代中盤なので、当初は遅れてきた青春映画にしようと思っていました。ところが、築地に来て人と触れ合い、イキ、イナセ、男気が残っている場所だと感じました。CGで昭和30年代を再現しなくても昔の面影はここにあり、郷愁色を前面に出しました。青春と昔ながらの人間性がうまい具合に重なった作品になりました」と話した。シリーズ化も視野に入れているという。
最後に伊東四朗が、映画のワンシーンにもなっている祝いの席で述べた口上を再現した。
「築地魚河岸三代目」
築地市場を舞台にした、小学館「ビッグコミック」にて連載中のロングセラー コミック「築地魚河岸三代目」が映画化。エリート商社を辞め、恋人の実家である築地魚河岸の仲卸の世界に飛び込んだ主人公・赤木旬太郎が、魚河岸独特のルールや人間関係の中で悪戦苦闘しながらも、持ち前の明るさと好奇心で「食のプロ」たちを相手に成長していく姿を、魚河岸らしい人情を交えて描く。
2008年6月全国ロードショー
どらく編集部 三橋有斗
(2007年12月19日)
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